英作文|自由英作文の締め方、締めの文章で注意したいこと

「自由英作文の終わりをどう締めたらよいか分からない」とお悩みの学生さんはたくさんいます。

英作文を添削していると、締めの文章が無く唐突に終わってしまっているケースもよく見ます。

「締め方」で悩んでいる皆さんはその必要性を認識しているだけでも素晴らしいと思います。

大学のエッセイや論文などとは違い自由英作文は語数が少ないため、結論といってもパラグラフを作成する必要はありません。

締めは一文でOKで、出だしもワンパターンだけ覚えれば大丈夫です。

今回は自由英作文の締め方のポイントを整理します。締めの文章の注意点や書き出しが知りたい方はチェックしてみてください。^^

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自由英作文に締めの文章は必要?

自由英作文といっても課題の内容は千差万別です。

課題によっては締めの文章が必要ないケースもありますが(情景描写の課題など)、稀でしょう。

ある程度まとまった分量の文章を書くのであれば、最後はまとめ・結論・総括の文章で締めるのが妥当です。

自分の意見を述べるタイプの自由英作文の場合

学校課題や入試の自由英作文で一番多いのは意見を述べさせるエッセイです。

このパターンの自由英作文では絶対に締めの文章が必要です。

意見を述べさせる課題の例
  • あなたは○○という意見に賛成ですか、反対ですか?
  • ○○という主張に対するあなたの意見を論じてください
  • 日本は○○の問題に対してどういう対策を取っていく必要があると思いますか?

このタイプの自由英作文は構成が決まっていますので、自身の無い方は下記をチェックしてみてくださいね。

締めの文章の出だし

自分の意見を論じさせる自由英作文の締めの文章は、For these reasons,(以上のことから、こうした理由から) で書き出せばまず間違いありません。

  • For these reasons, Japan should welcome more immigrants.
  • For these reasons, I need to study English much harder.
  • For these reasons, I like classes at school better than online classes.
  • For these reasons, I think this school rule should be abolished.

「For the reasons listed above」や「For these reasons I explained above」などと長々と書く必要もありません。

「For these reasons」の3語で端的に書きましょう。

For these reasons がしっくり来ないケースはほんとどないと思いますが、そういう場合の代替案は下記です。

  • Therefore(そのため、だから)
  • In conclusion(結論として)

これ以上のバリエーションは不要です。だって自由英作文で結論を書くのは1回だけですからね。

同じ表現の繰り返しが嫌われるのは同一文書内での話です。締めのフレーズは1回しか出てこないので、繰り返しの心配はありません。いつも同じフレーズを使えばOKです。

ほかに覚えるべき単語・表現はいくらでもあると思いますので、貴重な脳の記憶容量はそちらに残しておきましょう。

自分の経験や○○を紹介させるタイプの自由英作文の場合

自分の意見ではなく、経験や好きな○○を紹介するタイプ何かのハイライトを説明するタイプの自由英作文も多いですよね。

○○を紹介・説明させる課題の例
  • あなたがこれまで経験した中で一番○○だった経験を教えてください。
  • あなたの地元の好きな所と嫌いな所を教えてください。
  • あなたの一番好きな映画を紹介してください。
  • あなたが一番尊敬している人は誰ですか?理由もあわせて教えてください。

こういう自由英作文の場合も締めの文章は必要です。

言いたいことを羅列して唐突に終わっているケースをよく見ますが、締めの文章があった方がまとまりのよい文章に見えます。

ぜひ締めの文章を入れることを習慣にしてみてください。^^

締めの文章例

このタイプの課題の場合は文頭に締めのフレーズは不要です。意見を論じるエッセイとは違って結論が無いからです。

誰かに好きな映画を紹介するとき、好きな理由を説明した後に「だから、この映画が一番好きなんです。」だなんて言わないと思います。上で紹介した For these reasons, で始めるのは不自然なはずです。

このタイプの自由英作文の締めの文章は、「結論」ではなく「最後の一言」のイメージです。

文頭に何かを付ける必要はありませんので、全体を踏まえた「最後の一言」を書きましょう。

エッセイの内容締めの文章の例
旅行先のいい所を色々説明I want to visit there again.
地元の好きな所と嫌いな所を説明Despite these negative aspects, I love my home town.
自分の好きな映画を紹介I highly recommend it if you like science fiction.
尊敬している人と理由を説明I want to be a caring person like him.

どうですか?「最後の一言」のイメージは伝わったでしょうか?

好きなところ、嫌いな理由などをバーッと羅列してプツンと終わるのではなく、最後に一文添えるだけで全体の文章がまとまって見えます。

内容自体がまとめなので文頭に余計なフレーズも要りません。

むしろ For these reasons, なんて使うとおかしくなってしまうと思いますので注意してくださいね。

議論をまとめるときに便利なフレーズ

自由英作文の結論に使うことは無いと思いますが、議論をまとめるときには以下が便利ですよ。

説明が複雑で2~3文にわたってごちゃごちゃ書いてしまった後などに、「結局、○○なんだ」などとまとめるときに使えます。

  • Taken together,
  • Considering these,
  • All things considered,

Taken together, this program has a potential for improving mental health.
これらを総合すると、このプログラムはメンタルヘルスの改善につながる可能性を秘めていると言えるでしょう。

Considering these, collaborating with others is crucial.
これらを考えると、他者との協働が重要です。

All things considered, the idea would be infeasible.
総合的に考えると、このアイデアは実現不可能でしょう。

締めの文章の注意点

結論や締めの文章で気を付けるべきことは次の二点です。

  • 締めの文章で新情報を出さないこと
  • 締めの文章でふわっとしたことを書かないこと

締めの文章で新情報を出さない

締めの文章で新情報を出してしまう人がいますが、それだと「締め」になりません。その理由の説明が聞きたくなってしまいますからね。

  • I like XX better for its various other good points.

こんな文章を書いてしまうと、「other good points」って何なの?って思いますよね。

締めの文章は文字通り「締め」なので、その前に理由はさんざん書いているはずです。そのため新しい理由を提示する必要はありません

理由や伝えたい情報があるなら、締めの文章の前に書きましょう。締めの文章に新情報は厳禁です。

締めの文章でふわっとしたことを書かない

それまで具体的に理由などを説明していたのに、最後の最後で適当感丸出しのぼんやりしたことを書いてしまう人も多いです。

  • I think XX is important for various reasons, let alone those explained above.
  • I like XX for these merits, in addition to many other good points.

もう終わりだと思うと適当になる気持ちも分からなくないですが、これは避けましょう。

せっかく上で具体的に説明してきたのに、最後に “other reasons” などと適当感を出してしまったら台無しです。

some, other, various などの非具体的で都合の良さそうな単語で逃げるのは止めましょうね。

おわりに

自由英作文の結論・まとめの文章のポイントと注意点をお伝えしました。

意見を述べるタイプの結論の書き出しは For these reasons 一択で大丈夫です。

意見を述べるタイプではないエッセイには結論は不要ですが、締めの文章は必要です。

全体のまとまりをつくるためにも効果的ですので、今まで締めの文章無しで書きっぱなしで終えていた人はぜひ締めの文章を入れるよう意識してみてくださいね。^^

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