英作文で “I think” を減らす方法:助動詞の活用と選ぶべき動詞

自由英作文やエッセイで “I think” の文章が多い人はたくさんいます。私も高校生の頃、 think の代替になる動詞は無いかなとよく探していました。

think の代わりに使える動詞は探せば幾つか出てきますが、口語とエッセイではやはり違います。

エッセイでは、「think」の代替を探すより、助動詞を使った方が遥かに楽です。

また、動詞を使うなら「思う」という漠然な意味ではなく「賛成する」「支持する」などのようにもう少し中身のある動詞を選んだ方がスッキリします。

今回は、英作文で “I think” を減らすために有用な方法をご紹介します。think が続くのが気になっていた人は、是非チェックしてみてください。

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think の代わりに使える「思う」系の動詞

「思う」という文脈で think の代わりに使える動詞としては、以下のものがよく紹介されています。

  • guess:~と推測する
  • believe:~と強く思う
  • suppose:(明確な根拠はないが)~と思う
  • wonder:~かどうかと思う
  • consider:~と考える

口語やメールでは guess や suppose, wonder もよく使いますが、英作文では正直使い辛いと思います。

というのも、英作文やエッセイでは根拠に基づいて意見を主張するのが目的だからです。根拠の薄い曖昧な文章やコテコテの主観は書いてもあまり価値が無いというか、書く機会自体が少ないんですよね。

英作文で「思う」という文脈で気軽に使える動詞は think と believe くらいかもしれません。

I believe that this new legislation will solve the problem.
私は、この新しい法律が問題を解決してくれると思う。

話が逸れますが、エッセイの中身(論理、根拠)のポイントは下記で説明しています。客観性や根拠などをあまり気にしたことが無かった方は、是非一度確認してみてくださいね。エッセイでは、中身が一番大事です。

英作文で “I think” を減らすためにおすすめな方法

英作文で “I think” を減らしたいのであれば、「think を別の単語で言い換える」よりも、次の方法の方が圧倒的に楽です。

  1. 助動詞を使う
  2. 「思う」よりも具体的な意味のある動詞を使う

具体的に見ていきましょう。

助動詞を使う

“I think” の文章では、次のような構造の文を書くことが多いですよね。

  • I think it is important/necessary to…
  • I think we need to…
  • I think we should…

これらはもちろん間違いではありませんが、こういう内容であれば「助動詞」で表現できてしまいます。”I think” を使わずに、助動詞だけで表現してしまうのがおすすめです。

義務の助動詞はよく使えている人が多いですが、推量や可能性の助動詞を活用できている人は少ないです。

「~だと思う」と言いたい時というのは、あくまで主観で、断定できない文脈のはずです。

であれば、「~だろう、~かもしれない、~の可能性はある」ということと同義の可能性も高く、think を使わずとも助動詞で表現できることが多いはずです。

是非、may, can, would などの助動詞をもっと活用してみてください。

should

英作文では何かを提案したり主張したりする文脈が多いですが、流れ的にあなた自身の意見であることが明白なら、”I think” など付けなくても助動詞だけで十分表現可能です。

Parents should provide their children with information literacy from an early age.
親は幼少期から子供に情報リテラシーを身につけさせるべきだと思う。

The Japanese government should reform the current pension plans drastically.
日本政府は現在の年金制度を抜本的に改革すべきだ。

When expressing ones’ opinions online, people should consider how others would feel.
ネットで意見を言う時は、相手がどう感じるかを考えるべきだと思う。

must

We must become more tolerant about others’ mistakes.
私たちは、他人のミスに対してもっと寛容になる必要がある。

Excess harassment must be strictly regulated.
過剰なハラスメントは厳しく規制する必要がある。

Japan must take action immediately to recover from economic slump.
日本は経済不況から立ち直るために直ちに行動を起こさなければならない。

may

上で話した通り、「断定できないけれども可能性に言及したいとき」には may が便利です。

「このルールは○○に役立つと思う」なんていう文で言いたいコト(気持ち)って、「このルールは○○に役立つかもしれない」というのとほぼ同義ですよね。「思う」を使わなくても助動詞で表現できそうですね。

This policy may also increase its awareness among the public.
この政策により、一般の人々における認知度も向上するかもしれない。

People may be concerned about its negative impacts on society.
社会への悪影響を懸念する人もいるかもしれません。

This rule may hamper the nurture of creativity or originality.
このルールは、創造性や独創性の育成を阻害する可能性がある。

can

同じく、「~だと思う」という文章で「可能性」に言及したい場合は、can も使えます。

助動詞の can には「能力(できる/できない)」以外にも「可能性」の意味があります。

Loosening the requirements can increase the number of young participants.
条件を緩めれば、若者の参加者を増やせる可能性がある。

もちろん、「能力」の can も「思う」の文脈の代替で使えるかもしれません。

If people worry about crowding, we can simply limit the number of people allowed to enter for a specific time.
混雑が心配なら、時間ごとに入室できる人数を制限すればよいだけだ。

would

「~と思う」という文章で言いたいことが「推量」の場合も多いはずです。

推量の would は「~だろうと思う」という文脈にはピッタリの助動詞です。とても便利なので是非使ってみてください。

Middle-aged workers would benefit from this reform of taxation systems.
この税制改革には中高年労働者にメリットがあるだろう。

This new voting system would increase the voting rate among young people.
この新しい投票制度により、若い人たちの投票率は上がるだろう。

If this curriculum is introduced, students would more actively engage in classes.
このカリキュラムが導入されれば、学生はより積極的に授業に参加するようになると思う。

「思う」よりも具体的な意味のある動詞を使う

上で述べた通り、「思う」という意味の動詞では「think」と「believe」くらいしかバリエーションがないため、「think」をそのまま別の単語に置き換えようとする発想ではどうしても苦しくなります。

別の動詞を考える場合は、「賛成する」「反対する」「想定する」「提案する」など、具体的な主張・行為の内容を含む動詞で言い換えられないかを考えてみるのがおすすめです。

expect:期待する

I expect that the quality of Japanese education will further improve by implementing this policy.
この政策を実行することで、日本の教育の質は更に向上することが期待される。

assume:想定する

I assume most people suffer from the rising prices of daily necessities.
生活必需品の値上がりに苦しんでいる人が多いと思われる。

suggest:提案する

I suggest making it an option, rather than an obligation.
義務ではなく、選択肢のひとつにすることを提案します。

propose:提案する

I want to propose that the drivers’ licenses for the elderly be more strictly regulated.
高齢者の運転免許をもっと厳しく規制することを提案したい。

agree:賛成する

I agree with allowing the use of personal digital devices at public schools.
公立学校で個人のデジタル機器の使用を認めることについては賛成だ。

support:支持する

I strongly support the idea of introducing more information literacy education in elementary schools.
小学校で情報リテラシー教育をもっと導入することを強く支持する。

disagree:反対する

I disagree with lowering the age of adulthood.
成人年齢の引き下げには反対だ。

oppose:反対する

I oppose changing the requirements for applicants.
応募者の条件を変えるのには反対だ。

おわりに

自分の英作文を読み返してみた時に、”I think” が多いなと感じる人は多いと思います。私も学生の頃はとても悩んでいました。

「思う」という表現に別の動詞を使うのも口語やメールなどでは有用ですが、英作文やエッセイではしっくり来る代替語自体が少ないです。

別の単語に置き換えるよりも、I think を取っ払ってその意図する内容を助動詞で表現してしまう方がシンプルだしおすすめです。think を減らしたいなと思っている方は、是非実践してみてください。

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