英語の本であることを忘れるくらい、ただただ単純に面白くて読んでしまう・・・のが Chick Lit ですよね。
全般的に英語のレベルが平易なので洋書初心者にも取っ付き易いですし、何より楽しい。私も洋書を始めたころに出会いめちゃくちゃハマりました。
- 少女マンガ・ラブコメが好き
- 恋愛小説が好き
- フィクションはフィクションとして楽しめる（共感性とかリアリティーとかどうでもいい）
- ご都合主義歓迎
- 読書は勉強じゃなくて楽しむもの
- シリアスな重量級の話じゃなくて、軽い話が読みたい
こんな人には Chick Lit はベストマッチだと思います。
今回は、Chick Lit が読みたい！という方向けに、絶対外さない有名どころをご紹介します（結果論ですが、全て映画化されていました！）。楽しい軽い本が読みたいという方の本選びの参考になれば嬉しいです ^^
洋書デビューにおすすめの著者
今回は以下５名の著者からおすすめを１冊ずつご紹介します。
- Cecelia Ahern
- Sophie Kinsella
- Meg Cabot
- (McLaughlin & Nicola Kraus)
- Nicholas Sparks
④ の二人は今回紹介する著書しかおすすめは無いのですが、残りの４名は他にもたくさんいい作品を書かれています。
下ではメインの１冊の他にも少しおすすめを紹介していますが、もし１冊読んで気に入った方は是非その著者の別の作品も読んでみてください。それぞれが持つ雰囲気とか根本的な考え方は別の作品にも共通するので、１冊気に入ったなら他にも気に入るものがあると思いますよ ^^
“PS, I Love You” —by Cecelia Ahern
まずは映画にもなった『PS, I Love You
』です。映画も良かったですが、私は先に本から入ったので断然原作派です。
Chick Lit といっても後で紹介する Shopaholic シリーズのようなキャピキャピハッピーなテンションではなく、落ち着いています。素敵な恋愛小説です。ただ、大切な人を失う所から始まるという点でいわゆる「ハッピーエンド」な恋愛小説ではなく、切ないです。
その失った大切な人と家族や友人の助けにより、主人公が深い悲しみから少しずつ立ち直り、再び前を向けるようになっていく、、、というストーリーです。
亡きパートナーの想いはもちろんですが、周りの友人たちの存在がとても羨ましかったです。こういう友人関係って外国ならではなのかな、と思ったり（日本でも損得勘定無し・マウンティング無しで「心から大事にし合える友人」がいる人はいるのかもですが、私には遠い存在なので・・・泣）。とにかく、主人公の周りにいる人たちの素晴らしさ、その関係性が本当に素敵だな、羨ましいなって思いました。
切ないですが、笑えるところもありますし、心温まります。
英語はとても平易で読みやすく、内容に引き込まれてどんどんページをめくってしまうと思います。王道のサクセスストーリーじゃなくても大丈夫という方には、とてもおすすめです。
Cecelia Ahern のその他のおすすめ
私は『PS, I Love You』が好きすぎて、Cecelia Ahern さんの他の著書も立て続けに読みました。
本には著者自身の根本的な考え方や大事にしたいコトなどがやっぱり出るので、読んでみていいなと思ったら他の著書も気に入る確率は高いと思います。もし気に入った方は他の本も是非チェックしてみてください。
Cecelia Ahern さんの本はどれも平易で読みやすいため、洋書ビギナーさんにもおすすめですよ。
Shopaholic シリーズ —by Sophie Kinsella
これぞ正に Chick Lit ! というくらい王道でめちゃくちゃポピュラーなのが、Sophie Kinsella さんの『Confessions of a Shopaholic』シリーズです。シリーズといっても話はそれぞれ完結しているため、１冊ずつ楽しめます。こういうシリーズ物は、「もし気に入れば続編をどんどん読んでいける！」という所が嬉しいですよね。
私は見ていませんが、これも映画になったのでご存じの方もいるかもしれません。邦題は『お買い物中毒な私』です。
タイトルの通り、買い物中毒な女の子が主人公のラブコメで、何だかんだあるけど結局ハッピーエンドで終わるという安定のストーリーです。笑
クレジットカードはただの支払い方法であってお金はお金なので、この主人公の感覚？というかクレカの認識は全く理解できませんが（笑、主人公に共感したい！とか、リアリティーが大事！とかいうのは要らない方、あくまでフィクションとして楽しめる方なら面白く読めると思います。
最初に紹介した『PS, I Love You』のような切なさや心温まる読了感はありません。あくまで明るく楽しく！という雰囲気です。少女マンガを読んでる感覚で軽く読みたい方や Chick Lit 初心者の方におすすめです。
Sophie Kinsella のその他のおすすめ
Sophie Kinsella さんは他にもたくさん Chick Lit を書かれていますので、もし Shopaholic シリーズを制覇してしまったとしても全然悲しまなくて大丈夫です。まだまだたくさんあります。笑
例えば『Can You Keep a Secret?』も人気です。どれも英語は平易で読みやすく軽い感じで読めるので、サラッと楽しむのに丁度いい著者ですよ。
Princess Diaries シリーズ —by Meg Cabot
Meg Cabot さんの『The Princess Diaries』は、Chick Lit の入門として非常に有名です。
ただ、これはちょっと対象年齢が低いので（10代のヤングアダルト）、高校生や大学生の方向けかなと思います。あるいは、中高生が主人公の少女マンガも全然OK！という大人の方なら楽しめるかもしれません。
普通の中学生だと思っていたら実は小国のプリンセスだった！という、なんともマンガチックな設定です。マンガや洋画で似たような設定よくありますよね（みんなも好きなんだと思うと安心する）笑。あり得ないのは分かってるんだけど、やっぱり憧れるし面白いんですよね。
ちなみにこの本も映画化されていますよ（邦題『プリティ・プリンセス』）。
Shopaholic よりも更に英語は平易なので、もし洋書読書が初めての方ならまずはこの Princess Diaries シリーズから始めてみるのがいいかもしれません。これも１冊ずつ完結していますが続編があるシリーズ物です。気に入ればどんどん次に進めるため、楽しみが長続きしますよ。
対象が10代の若者向けということもあり、本書の英語はペーパーバックの中ではとても易しいレベルです。
本書をチラ見してみた感じ「ちょっとまだ難しいな」と感じられた方は、ペーパーバックは少し我慢して、使用語彙を制限した薄い洋書（Graded Readers）から始めた方が、ストレスなくレベルアップしていけるかもしれません。Readers については以下で紹介していますので、良ければ試してみてください ^^
“The Nanny Diaries” —by McLaughlin & Nicola Kraus
『The Nanny Diaries』は、お仕事小説がお好きな方にピッタリな Chick Lit です。こちらも映画になりました（邦題『私がクマにキレた理由（ワケ）』）。
内容はもう『プラダを着た悪魔』です。笑 既視感がすごくて、びっくりするくらい印象が似ています。超お金持ちのミセスX のお家で子守り（nanny）をすることになった女の子の奮闘記です。ミセスX の横暴さが凄まじいです。笑
その道を究めて上り詰めるというようなサクセスストーリーではないですが、色々ツッコミながら笑って読めるお仕事小説が好きな方にはおすすめですよ。
ついでに『プラダを着た悪魔』も。映画でご存じの方も多いですよね。
私は映画がすごく好きで、何度も見ました。
ただ、原作は今回ご紹介している本たちよりはちょっと難しいです。洋書初心者にはおすすめできませんが、慣れてきたら是非トライしてみてください。内容はもうね、絶対面白いですから。
“The Last Song” —by Nicholas Sparks
最後にご紹介するのは Nicholas Sparks 氏の『The Last Song』です。Miley Cyrus 主演で映画になりました（邦題『ラスト・ソング』）。
Nicholas Sparks 氏は恋愛小説をたくさん書いていて、有名なのはほとんど映画になっています。私はあまり好きではないのですが、『きみに読む物語』は超有名ですよね。
温かい恋愛小説というイメージなので、Chick Lit と分類するのは不適切かもしれません（ファンの方に怒られそう・・・）。キャピキャピ明るい系やラブコメではなく、落ち着いた小説がお好きな方向けです。
Nicholas Sparks さんの本は私も何冊か読みましたが、ダントツで好きなのが『The Last Song』です。
切ないし、途中苦しいところもあるのですが、最後はハッピーエンドなので救われます。読了感はとてもいいですよ。若い二人が主人公だから、この先の未来がすごく楽しみで幸せな気持ちになりました（羨ましいの方が正しいかも）笑。
Nicholas Sparks のその他のおすすめ
以下はどれも映画化されています。映画をご覧になった方は分かると思いますが、なんとなく雰囲気共通していますよね。
こういう系のラブストーリーがお好きな方には、Nicholas Sparks とてもおすすめです。英語も読みやすいですよ。
おわりに
あまり難しくない洋書、堅苦しくない洋書を「とにかく楽しく読みたい」「読書を楽しみたい」という方向けに、超王道・有名な Chick Lit をご紹介しました。どれも映画にもなっているくらい人気です。
読書は娯楽なので、好きなものを読むのが一番ですよね。ラブコメとか少女マンガとかがお好きな方は絶対ハマると思いますので、是非 Chick Lit も気軽な気持ちで楽しんでみてください ^^
