結果の説明・記述に使う英単語&例文

レポートや論文などで結果や過去の知見についてまとめるとき。

「~が分かった」「~を示している」みたいな文が続くと、「show」や「find」が続いて困りませんか?

私は油断すると「show」を連発しています・・・

そこで。

「研究」「記事」「結果」「レポート」「表」「グラフ」など・・・

今回はこういうものの説明・描写をする際によく使う動詞を集めてみました。

結果のライティングに使えそうな動詞をひとつでも持ち帰って頂けると嬉しいです。

INDEX

結果の説明・描写に使える動詞

show:示す

一番使える文脈が広いのはやっぱり「show(=~を示す)」だと思います。説明は不要ですね。

This graph shows an increase in our sales.
このグラフは売上が伸びていることを示している。

A recent study showed that drug A was effective for headaches.
最近の研究で、薬Aが頭痛に有効であることが示された。

find:わかる

「~を見つける、探し出す」という意味でおなじみの「find」も、結果を「見出す、発見する」という意味でよく使います。

論文などでは、人(we)を主語にすることに抵抗がある人もいるかもしれません。好みなので好きじゃないなら仕方ないですが、使ってはいけないというルールはありませんので、気にならない人は堂々と使いましょう。

躊躇する必要はありません

We found that drug A did not alleviate pain.
薬Aは痛みを軽減しないことがわかった。

The research group found there was an association between A and B.
その研究グループは、AとBに関連があることを発見した。

observe:観察する

「~を観察する」という意味の「observe」も結果に対して使うことができます。「~という結果が観察された(見られた)」と受動態でよく使われます(もちろん能動態でも使います)。

We observed a drastic improvement in the performance of this system.
システムの性能の飛躍的な向上が観察された。

A declining trend was also observed in Group B.
グループBでも減少傾向が見られました。

Favorable results were observed in this study.
本試験では良好な結果が得られた。

上の例文でも使っている “favorable” やその動詞形 “favor” は、結果がいい感じ(好ましい結果)のときによく使いますよ。派生語の使い方も含めて下記で紹介していますので、よければこちらもご覧ください。

reveal:明らかにする

「reveal = ~を暴露する」というイメージを持っている方もいるかもしれません。暴露するということは、「今まで分からなかったことを明らかにする」ということです。

研究や調査の結果(結論)などで、分かったこと(明らかにされたこと)を述べるときによく使われますよ。

Our results revealed this method was not cost-effective.
我々の得た結果から、この方法は費用対効果が低いことが分かった。

This study revealed there was no correlation between A and B.
この研究により、AとBの間には相関がないことが明らかになった。

demonstrate:示す

「demonstrate」はカタカナ語の「デモンストレーション(=実演する)」で浸透していますが、「実演」以外にも、「(~を)明らかにする、実証する、はっきり示す」という意味があります。

論文などでは、「show」と同じくらい割と頻繁に使われている気がします

These results demonstrated the efficacy of our new technique.
この結果は、我々の新技術の有効性を示すものであった。

Our study demonstrated the relationship between A and B.
本研究により、AとBとの関係が示された。

explain:説明する

「explain(~を説明する)」は使い慣れている方が多いと思います。

無生物主語の文章でもよく使いますよ

This mechanism probably explains how this phenomenon happened.
恐らくこのメカニズムによってこの現象は起こったのだろう。

This chapter explains how to deal with those issues.
この章では、そうした問題への対処法を説明します。

illustrate:説明する、示す

「illustrate」は、「(例示などで)~を説明する」という意味です。例や図で何が示されているかを説明するときに便利です。

This graph illustrates the improvement in his grade.
このグラフは、彼の成績が上がっていることを示している。

These results illustrated the change in people’s attitudes toward A.
この結果はAに対する人々の意識の変化を示している。

exemplify:例となる、例を示す

「exemplify」は、「(~の)例を示す」「~を例証する」「(~の)例となる」という意味の動詞です。

This case exemplifies the difficulty of accurate diagnosis of A.
これはAの正確な診断の難しさを示すいい例だ。

These results exemplify the common problems in this field.
この結果は、この分野でよくある問題の典型的な例です。

describe:説明する、記述する、描写する

「~を記述する」という意味の「describe」は、「~について書かれている」「~を説明している」という文脈で使えます。

人物が主語の時にしか使ったことがない人もいるかもしれませんが、例文のように無生物主語でもよく使います。

This report describes the characteristics of heavy users of our products.
この報告書では我々の製品のヘビーユーザーの特徴を説明している。

This article describes the relationship between diet and mental health.
この記事には食生活とメンタルヘルスの関係について記載されている。

「~が書かれている」という文脈だと「write」がよく知られていますが、「describe」だともっと詳しく書かれているイメージを一語で伝えられます。

便利ですので是非使ってみてください

summarize:まとめる、要約する

「summarize(=~を要約する)」は、いわゆる文章の要約だけではなく、データの要約にも使います。分析方法を説明したり結果をまとめたりする文脈でよく登場します。

Table 1 summarizes the students’ scores in the exam.
表1に、試験での学生の得点をまとめています。

This report summarizes the results of our survey.
この報告書は、我々の調査結果をまとめたものです。

データの要約というのは、例えば何かの平均値などもその一例です。

例えば「42, 57, 24, 35, 18, 76, 48, 33, 27, 29」と数字が10個与えられたとき。
この羅列を見ているだけではデータの把握が困難ですが、取り敢えず「平均」を出すことはできますよね。

42, 57, 24, 35, 18, 76, 48, 33, 27, 29
⇒平均値:38.9、最小値:18、最大値:76

このデータに対して平均値を求めることに意味があるかどうかはまた別問題ですが、取り敢えず10個の数字を「平均値」という一つの指標で説明することができます。こういうのを、データの「要約」と言います。

普段何気なくやっている平均値や最大値、最小値、中央値などの算出は、「要約統計量(summary statistics)」の算出だったんですね。ちなみに、要約統計量や計算で使う単語は下記でまとめています。

indicate:示す

図表内の数値・記号・線などを説明するときに便利なのが、「~を示す」という意味の「indicate」です。もちろん、図表以外の文脈でも使えます。

A score above 60 indicates an improvement in work efficiency.
60点以上は、作業効率の向上を示しています。

This graph indicates the worsening of our sales.
この図は当社の売上が悪化していることを示している。

denote:示す、表す、意味する

「denote」も、「~を示す、意味する」という意味を持つ動詞です。「indicate」よりも使える文脈が狭く、こちらは記号や文言の説明で使うことが多いです。

脚注の説明とかでもよく見ますね

The mark “+” denotes the improvement.
+マークは改善を示す。

Numbers in bold denote winners.
太字の数字は勝者を意味する。

plot:(グラフに)描く、表示する

少し毛色が変わりますが、「plot」はグラフの説明に使えます。「(グラフ上に)~を示す、表示する」という意味です。

自分で作ったグラフの説明をするときは、「We plotted…」などと自分を主語にしても使えます。

Figure 1 plots the costs against their durability.
耐久性に対する費用を図1にプロットした。

This graph plots the number of participants by age group.
このグラフは、年齢層別の参加者数をプロットしたものです。

mean:意味する

「mean(=~を意味する)」は皆さんご存じかと思います。

レポートや論文などでは、結果を噛み砕いて説明したいとき、「要するに何なのか」を説明するときによく使います。

The rise in this score means the enhancement of function.
このスコアの上昇は、機能の向上を意味します。

These results mean that this method did not accelerate the speed.
この結果は、この方法ではスピードは上がらなかったことを意味する。

数値の変化だけ示されても、「だから何なの?」っていう状態になるときありますよね。説明が足りなくて読者を置いてけぼりにしてしまわないように、丁寧な説明は心がけたいです。そんな時に非常に使える動詞です。

prove:証明する

何かを検証する調査や研究などでは、「prove(=~を証明する)」を使うこともあるかもしれませんね。

Our study proved the efficacy of this treatment.
我々の研究は、この治療法の有効性を証明した。

This survey proved the prevalence of this value.
本調査により、この価値観が広まっていることが証明された。

図表説明に使う表現

今回は結果を描写する文脈でよく使う動詞を紹介しましたが、データ自体を具体的に記述・説明する必要がある場面も多いと思います。

表や数値データの読み取りや説明・定義に使う単語は「数値の説明に使う英単語|表読解・計算・統計量」で紹介していますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。自分で分析結果をまとめたり報告したりするときに絶対必要な基本単語たちです。

データの提示方法としては表の他にグラフで示す場合も多いです。グラフで示されている結果の説明やデータの動きの描写を練習したい方は、「グラフ描写の例文集|英作文・英語論文で使える表現」をご覧ください。実際のグラフの動きに合わせて、色んな説明(読み取り)をしていますので、グラフ描写のコツが掴めると思います。

おわりに

「結果」や「データ」の記述などでよく使われる動詞、結構ありましたね。

網羅的に集めたわけじゃないので、他にももちろんあります。
でも、ここで紹介したのはよく使う一軍ばかりなので、これだけストックしておけば困ることはまず無いんじゃないかなと思います。

全て同義という訳ではないので、文脈によって使えるものは限定されると思います。でも、どれもよく使う単語なので、レパートリーに入れておくと便利です。是非、今後のライティングで積極的に使ってみてくださいね。

単語や表現って、数回自分で使うとすぐ自分のものになります。笑

ひとつでも皆さんのライティングの役に立ちそうなものがあれば嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
INDEX