「可能なら」「必要なら」「適宜」を追加したいとき|if/when/where possible他

「可能なら」「必要なら」「もしあれば」などのような条件的な一言を添えたい時ってたくさんありますよね。

丁寧に書くと “when it is necessary” のように節で表現できますが、そんな仰々しくしなくても、下のようにコンパクトに表現することができます。

  • if possible
  • when necessary
  • as needed
  • if available
  • when appropriate

今回はこのような条件を一言添えるときに便利な表現を紹介します。

日本語の「可能なら」「必要なら」という感覚で気軽に付加できるため、いくつか覚えておくととても便利ですよ。

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可能なら

厚かましくない感じでお願いをする時に便利なのが「可能なら」という一言ですよね。

if possible, when possible, where possible

「可能なら」は、接続詞を用いて “if possible” “when possible” “where possible” などと表せます。

接続詞の後ろですが it is を入れなくてもOKなんですね。私は初めてこれを知ったとき嬉しかったです(省エネだから)。

if か when か where かの違いは接続詞の意味に応じて適当なものを選べばいいですが、そんなに厳密に違いを気にする必要は無いと思います。

“if possible” を付けると控えめな感じが出てお願いしやすい気がします。

Could you send me some samples, if possible?
できれば、サンプルを送っていただけないでしょうか。

If possible, I want to discuss it quickly with you before the meeting.
できれば、会議の前に手早く相談したい。

ニュアンスによっては “when possible”“where possible” が適している場合もあると思います。

構造は同じなので、単純に接続詞の意味で選んでください。

Consider holding meetings online instead of in person, when possible.
可能であれば、直接会うのではなく、オンラインでミーティングを行うことを検討する。

I choose low-fat foods where possible.
なるべく低脂肪のものを選んでいます。

もしあれば、可能なら

「もしあれば」も日常でよく使いますよね。

if available, when available, where available

英語では形容詞の available を使って “if available” “when available” の形でよく使います。

available は「利用できる、使用できる、入手できる、(在庫として)ある」という意味で、英語ではとてもメジャーな単語です。物理的なモノ、サービス、空間や時間など何に対しても使えますのでとても便利ですよ。

I sometimes put whip cream on hot cocoa, if available.
ホットココアには、あればホイップクリームを乗せることもあります。

New information, if available, will be posted on our website.
新しい情報があれば、ホームページでお知らせします。

I’ll provide the details when available.
詳細が分かり次第、お伝えします。

Further information, where available, may be obtained directly from him.
さらに詳しい情報は、本人から直接入手することができます。

if any

“if any” も「もしあれば」という意味ですが、上の “if available” とは使う文脈は異なるため同義ではない点に注意してください。「もしあるとしたら」というニュアンスが近いです。

Please correct errors, if any, in the attached document.
添付書類に誤りがあれば、訂正してください。

How much progress has been made in the situation, if any?
状況にどの程度進展がありましたか(もしあったとすれば)?

必要なら、必要に応じて

「必要なら○○してください」「必要なら○○します」のような文章は日常でよく使います。

if necessary / when necessary / where necessary

接続詞の後ろに直接 necessary を置いて “if necessary” “when necessary” “where necessary” とシンプルに表現できます。

フルに節で書くと “when it is necessary” などとまどろっこしくなってしまいますが、二語で書けてしまうのは楽ですね。

possible の時と同様、if, when, where のどれを使うかは単純に接続詞の持つ意味で決めてください。

Please feel free to add comments if necessary.
必要であれば、自由にコメントを追加してください。

If necessary, please call me anytime.
必要なら、いつでも電話してください。

We will change these procedures when necessary.
この手続きは、必要に応じて変更します。

Refer to these documents when necessary and proceed on your own.
必要に応じてこれらの資料を参照し、各自で進めてください。

“where necessary” は上の2つと比べると使用場面が少ないと思います。

We reserve the right to change the expressions where necessary.
必要に応じて表現を変更することがあります。

as needed / when needed

「必要に応じて」は “as needed”“when needed” でも表せます。

仕事でよく使うせいか例文がビジネスに偏ってしまいすみません

I prefer having meetings as needed to regular meetings.
定例会議よりも、必要に応じて会議をする方がいい。

We may invite people from other departments as needed.
必要に応じて他部門の方をお招きすることもあります。

Do not hesitate to change the plan when needed.
必要であれば、遠慮なく計画を変更すること。

as required / when required

need ではなく require を用いて “as required” “when required” とすることもできます。

Feel free to adjust the room temperature as required.
必要に応じて、室温を自由に調節してください。

Face-to-face meetings may be held as required.
必要に応じ、対面での会議を行うこともある。

She agreed to work overtime when required.
必要なときは残業することに同意した。

適切な場合には、適宜

「適当な場合」「適宜」のような言葉って、重要な意味は全くないのに地味によく使いますよね。笑

断定できない時、揺れを持たせたい時、「いい感じでやってほしい」みたいなニュアンスの時によく使うと思います。

if appropriate /when appropriate / where appropriate

形容詞の appopriate(適切な)を用いて “if appropriate” “when appropriate” “where appropriate” と表せます。

Present data in figures or graphs if appropriate.
適切な場合は、データを図やグラフで示しなさい。

If appropriate, parents may observe classes.
適切な場合には、保護者の方は授業を見学することができます。

During the lesson, your teachers will correct your mistakes when appropriate.
レッスン中、教師は適宜、間違いを訂正します。

These symptoms usually resolve without treatment, but physicians prescribe medications when appropriate.
これらの症状は通常、治療しなくても治まりますが、医師は適切な場合には薬を処方します。

Please state our involvement where appropriate.
適宜、当社の関与を明記してください。

おわりに

「可能なら」「もしあれば」「必要に応じて」「適宜」などの条件的な一言を添えるときに便利な表現を紹介しました。

接続詞のあとは S + V だと習いますが、こういう慣習的な表現の場合は it is を省略して短く書いてしまってOKです。

日常でもよく目にしますし、実際よく使うと思います。今まで節で丁寧に表現していた方は、ぜひ上で見たような二語での表現も使ってみてください。

今回紹介した形容詞以外にもこのような形で使われるものはあります。
頻繁に使われているものならもちろん使ってOKですが、頻度の少ないものを使うのは危険なので控えましょう。また、むやみやたらに自分で創作しないようにしてくださいね。

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