グラフ描写の例文集|英作文・英語論文でグラフの結果を説明する方法

レポートや論文などでグラフの描写をする場面は多いですよね。

どうやって説明すればいいかな

データや事実の描写が目的のため、使う単語は increase/decrease 、high/low など限られており、豊かな表現は必要ありません。

今回は、実際にグラフを見ながらデータの描写をしてみたいと思います。

よく使われる単語を用いて例文をたくさん準備しましたので、英作文課題などでグラフ描写する際に参考にしていただけると嬉しいです。

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折れ線グラフの結果を説明する

下の折れ線グラフを使って結果の描写をしていきます。

折れ線グラフ(A:ほぼ横ばい、B:V字の動き、C:右肩上がり)
  • データの動きや傾向の説明に使える表現をお伝えするのが本稿の目的なので、グラフは具体的に作っていません。以下で示している例文でも横軸・縦軸の内容はバラバラです。

何のグラフかは自由にイメージして、是非ご自身でも色んな練習をしてみてください。

上昇・増加傾向の描写

「↗」の結果は基本的に「increase」「rise」で表現できます。

折れ線グラフ(A:ほぼ横ばい、B:V字の動き、C:右肩上がり)

The score of group B steeply increased from week 3 to week 4.
B群は3週から4週にかけてスコアが急上昇した。

The sales of product C steadily increased every quarter.
製品Cの売上は毎四半期着実に伸びている。

The score of class C almost linearly increased over the four exams.
Cクラスの得点は4回の試験でほぼ直線的に増加した。

There was a slight increase in the customers’ evaluation for product C between the second and the third quarters.
第二四半期から第三四半期にかけて、製品Cに対する顧客の評価はわずかに上昇した。

There was a dramatic rise in sales of store B after the devastating loss in the second year.
2年目の壊滅的な損失の後、B店の売上は劇的に上昇しました。

「何点下がった」「何%上昇した」などと具体的に数値で差を示す場合は、前置詞の「by」を用います。

The score of group C rose by 8.5 points in four months.
C群のスコアは4カ月で8.5ポイント上昇した。

修飾に使える表現
  • 急激に=steeply, sharply
  • 徐々に = gradually
  • 直線的に = linearly
  • 着実に = steadily
  • わずかに = slightly
  • 大きく = largely
  • 大幅に = substantially
  • 劇的に = dramatically

※形容詞や副詞というのはどうしても主観が入ります。Scientificな文章では、こうした修飾語を使うよりデータ(数字)を使って表現した方が安全です。主観が入るとマズい文章では気を付けてくださいね。

下降・減少傾向の描写

「↘」の結果は基本的に「decrease」「drop」「reduce」「decline」で表現できます。

修飾には上で紹介したのと同じものが使えます

折れ線グラフ(A:ほぼ横ばい、B:V字の動き、C:右肩上がり)

The score of class B dropped sharply in the second exam.
Bクラスの得点は2回目の試験で急激に下がった。

There was a substantial reduction in sales of product B in Month 2.
製品Bの売上は2カ月目に大幅に減少した。

Group B had a sharp decrease in their scores from week 1 to week 2.
B群は1週から2週にかけてスコアが急激に下がった。

The score of group B decreased by over 7 points in the second game.
B群の得点は2試合目でポイント以上下がった。

The number of visitors hugely declined from Month 1 to Month 2.
1ヶ月目から2ヶ月目にかけて、来場者数は大きく減少しました。

上のグラフだと緩やかな減少傾向を示すところが無かったので、グラフ追加しますね。

こんな感じの緩やかな減少傾向を説明する場合も見てみましょう。

緩やかな減少を示す右下がりのグラフ

This graph shows that the participation rate gradually declined over the five years.
このグラフから、5年間で参加率が徐々に低下していることがわかります。

The birth rate has been steadily declining.
出生率は着実に低下しています。

There was a gradual decrease in our sales.
売上高は徐々に減少しています。

数値の動きを、「点線」「太線」「青い線」などの線の種類で説明することも可能ですが、英作文では避けましょう。凡例を見ないとその線が何を表しているか分からないからです。その線が表しているモノ・コトの名前で書いた方が、読み手にとって親切です。

  • 点線Bのスコアは急激に下がった
  • クラスBのスコアは急激に下がった

変化があまりないときの説明の仕方

増減があまりないときの表現には、「stable(安定した)」をよく使います。

折れ線グラフ(A:ほぼ横ばい、B:V字の動き、C:右肩上がり)

The score of group A was almost stable throughout the period.
A群のスコアは期間中、ほぼ安定していた。

「安定していた」の他にも、「常に○○だった」「一貫して○○だった」「ほとんど変わらなった」「~を維持していた」などといった表現で説明することができます。

Group A constantly had a score of around 2 points.
A群の得点は常に2ポイント前後だった。

The sales of product A were consistently within the range from 2 to 3 million yen.
製品Aの売上は一貫して200万円から300万円の範囲に収まっていた。

There was little change in customers’ evaluation for product A in four evaluations.
製品Aに対するお客さんの評価は4回の評価でほとんど変わらなかった。

上のグラフだと数字が低めなので、高めの水準で推移しているグラフを追加しますね。

ほぼ横ばいのグラフ

The import rate of this food was sustained at around 70% for these five years.
この5年間、この食品の輸入率は70%前後で推移していた。

Newly infected people remained around 3,000 for the last five weeks.
新規感染者はこの5週間、3,000人前後で推移しています。

「変化が無い状態」と言えば、プラトーですね。グラフでもよく見ますので、プラトーの説明の仕方も見ておきましょう。

右肩上がりの上昇からプラトーに達するグラフ

The success rates steadily increased until May and then reached a plateau.
成功率は5月まで順調に上昇し、その後プラトーに達した。

The number of visitors increased by more than five times over four years, reaching a plateau at around 58,000 per year.
来場者数は4年間で5倍以上に増え、年間約58,000人で頭打ちとなった。

比較・対比をする方法

値の比較は high/low や large/small を使えば大抵のものが説明できます。一般的な比較級のほか、倍数表現や最上級などもよく使います。

折れ線グラフ(A:ほぼ横ばい、B:V字の動き、C:右肩上がり)

In Month 4, group C had the highest score of 9.5 among the three groups, which was more than three times larger than that of group A.
4カ月時点ではC群の得点が三群中で最も高く、9.5ポイントだった。これはA群のスコアの3倍以上高い得点だった。

倍数表現については「英語の倍数表現|原級・比較級・倍数詞」でたくさん例文を紹介していますので、余裕のある方は是非合わせてチェックしてみてください。

データの推移の説明には、「reach = ~に達する」「exceed = ~を超える」などの動詞も便利ですよ

Group B had the highest score in the first evaluation but the lowest score in the second one. However, their score recovered afterward, almost reaching the score of the initial level at the last evaluation.

B群は最初の評価時、得点が最も高かったが、次の評価時には最も低い得点だった。しかしその後得点は回復し、最終評価時にはほぼ最初と同レベルの得点に達した。

Product C had had the lowest sales of about 1 million yen in January but exceeded the other products’ sales in February; afterward, its sales remained the highest among the three products.

製品Cの売上は1月は約100万円と最も低かったが、2月には他の製品の売上を上回り、その後も3製品の中で最も高い売上げを維持している。

比較構文で大事なのは「比較対象」の理解です。than の後ろに置く要素でミスをする人が多いので、この比較対象の理解が曖昧な方は是非下記で整理してみてください。

類似点を描写することもあると思います

The scores of class B and class C both increased in parallel between weeks 3 and 4.
Bクラス、Cクラスともに3週から4週にかけて並行してスコアが上昇している。

Between week 3 and week 4, the scores of class B and C rose in a similar fashion.
3週から4週にかけて、BクラスとCクラスの得点は同じように上昇した。

棒グラフの結果を説明する

一般的な棒グラフは、上で紹介した表現で大抵のものが説明できます。

ここでは積み上げ棒グラフを使って、そのほかに出来そうな表現を見ていきましょう。

積み上げ式棒グラフのサンプル

Country A had the top share in 2000, with almost 50% of the market share.
2000年の市場占有率はA国がトップで、市場の約50%を占めていた。

Country C had the smallest share in 2000 but resulted in having the largest share in 2020.
C国は2000年時点ではシェアが最も小さかったが、2020年にはトップになった。

Product B increased its share from about 25% in 2000 to 50% in 2010.
製品Bは2000年から2010年にかけて、シェアを約25%から50%へと拡大した。

Product B had the largest share of about 50% in 2010, which was over twice as large as that of product C.
2010年、製品Bの市場占有率は約50%と最大で、これは製品Cのシェアの2倍以上だった。

「~に次いで」は「followed by」で表現できます

In 2020, Company C ranked first in the market share, followed by Company A and Company B.
2020年、市場シェアのトップはC社で、次いでA社、B社であった。

データまわりの英語表現

データの指標

グラフの読み取り(説明)では、「数」なのか「割合」なのかなど、示されているデータを正しく記述することが大事です。

データの指標の理解が曖昧な方は、下記記事で確認してみてくださいね。統計量・データの説明に使う重要単語を整理しています。グラフだけでなく、の読み取りにも必須です。

以上/超、以下/未満

グラフの結果を正確に記述する必要がある場合には、以上か超か、以下か未満かにも気を付けて書く必要があります。

この4種の表現の仕方については下記でまとめていますので、自信の無い方は一度チェックしてみてください。言葉だけでなく、記号を使った例文も紹介していますよ。

結果の記述に使える動詞

結果を記述する文では「show」や「find」をよく使いますよね。これらは万能で確かに便利ですが、いつも「show」ばかりだと単調です。

バリエーションを増やしたい方は下記もチェックしてみてください。「show」の他に是非覚えたい、結果の記述によく使う動詞を紹介しています。グラフの線の説明や脚注の説明に使える動詞も紹介していますよ。

おわりに

グラフの結果を説明する文章のイメージはできたでしょうか?

使う単語は限られているので、何度か作文してみるとすぐ慣れると思います。どんな説明ができるか考えながら練習してみると楽しいですよ。

是非、皆さんも色々作文してみてください ^^

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