as follows と the following の意味と使い方

「follow」は、SNS の「フォロー」「フォロワー」という言葉のおかげで身近な単語になりましたよね。

動詞として単体でもよく使う単語ですが、書き言葉では「as follows」や「the following…」の形でもよく登場します。

何となく意味は分かるけど、違いは何なのか、どういう時に使えばいいのかなど、ちょっと自信が無い方もいらっしゃいますよね。そこで今回は、「as follows」と「the following」の意味と使い方をまとめました。

リスト化して端的に説明したい時などに特に便利で、使えるようになるととても楽です。

是非、両者の違いと使い方をクリアにして今後のライティングで使ってみてください。

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as follows:以下のとおり、次のとおり

「as follows」は、「以下のとおり、次のとおり」という意味のフレーズです。

“as it follows =(後ろに)続くように” という元々の構造から考えれば、意味はストレートですね。

接続詞 as の後ろに主語は入れず、「as follows」の形でいつも使います。

定型のため、主語の単複を気にする必要はありません( follows の三単現の s が付いたり取れたりと変形することはない)。

定型で、単複を気にしなくてよいのは楽ですね!

日本語で「以下の通り(次の通り)」と書きたい時って、下で詳しく説明したり、箇条書きで示したりしたい時ですよね。

説明が長い時やリストなどをバーッと羅列したい時には、そうした大量の情報の前でいったん文を区切ってしまった方が分かりやすいため、「as follows」が活躍します。

The countries that participated in this survey are as follows: Korea, Japan, Taiwan, Australia, Canada, Denmark, Sweden, and the UK.
この調査に参加した国は次の通りです。韓国、日本、台湾、オーストラリア、カナダ、デンマーク、スウェーデン、イギリス。

as follows で「次の通り~」としてすぐ後ろに具体的な説明を置くときは、コロンで繋げます。コロンの使い方はコロン(:)・セミコロン(;)・ダッシュ(―)の使い方 で解説していますので、よければご覧ください。

また、カテゴリ(分類)を羅列したい時にも便利です。

Books were classified as follows: children’s books, classics, novels, non-fiction, and others.
書籍は、児童書、古典、小説、ノンフィクション、その他に分類した。

A severity score was categorized as follows: a score of 0 to 3 as mild, 4 to 6 as moderate, and 7 to 10 as severe.
重症度スコアは、0〜3点を軽度、4〜6点を中等度、7〜10点を重度と分類した。

The percentage was interpreted as follows: <40% as low, 40 to <70% as middle, and ≥70% as high.
パーセンテージは次のように解釈した。<40%未満を低、40~70%未満を中、70%以上を高。

何か定義をする時にも、その説明が長い時などは as follows で一先ず区切った方が書きやすい(分かりやすい)かもしれません。

The duration of persistence was defined as follows: a period from the first intake to the last intake without an interruption of ≥3 days.
継続期間は、最初の摂取から最後の摂取まで3日以上の中断がない期間とした。

計算式や数式・公式を使って説明するときにも便利ですよ。

The costs displayed (JPY) were calculated as follows: monthly fees (USD) × subscription period (months) × 125.
表示している費用(日本円)は、月額料金(USD)× 契約期間(月)× 125 で算出されています。

コロンを使って一文で説明する例文ばかり載せてしまいましたが、もちろんピリオドで切ることもあります。

The results of our survey are provided as follows.
調査結果は以下の通りです。

the following :下記、次の○○

名詞の following

「following」は名詞で「下記」という意味があります。

単数・複数の区別がなく、いつも「the following」の形で使います。following の指すものが複数であっても「the followings」とはなりません。

またまた単複を気にしなくていいのは楽ですね

The following is a simplified summary for beginners.
以下は、初心者向けに簡略化した要約です。

The following are the results obtained in the last year’s survey.
以下は、昨年度の調査で得られた結果です。

We will perform in several prefectures, including the following: Tokyo, Kanagawa, Kyoto, Osaka, and Fukuoka.
次のような複数の都道府県で公演する予定です。東京、神奈川、京都、大阪、福岡。

形容詞の following

形容詞の「following」は、「次の」という意味になります。「the following +(名詞)」で「次の(名詞)」です。

条件やリストを羅列するときなどに便利ですよ。

as follows の時と同様、後ろに説明・リストを置く場合はコロンで繋げましょう。

An applicant has to meet the following conditions: 1) age ≥20 years, 2) work experience of ≥3 years, and 3) resident in Tokyo.
応募者は、次の条件を満たす必要があります。1)20歳以上、2)3年以上の実務経験、3)東京都在住であること。

The model included the following baseline variables: age, sex, body mass index, disease duration, treatments, and comorbidities.
モデルには、年齢、性別、BMI、罹病期間、治療法、併存疾患などのベースライン変数を含めた。

もちろんリスト以外の文章でも使えますよ。

Active users of this service had the following characteristics in common.
このサービスのアクティブユーザーには、次のような共通点がありました。

The following chapter explains how to deal with these problems.
次章では、これらの問題への対処法を説明します。

followed by:(後に)~が続いて、(その後に)~が続く

最後に、受動態の follow も見ておきましょう。

「followed by」はイディオムでも何でもなく、普通の動詞の用法です。

何もトリッキーなことは無いのですが、順位や結果の記載に便利でよく使うため紹介させて頂きます。

下のような結果は「and」でただ並べるだけでも書けますが、順位を強調したい時などは followed by を使った方が効果的かもしれません。選択肢の一つとして使えるストックに入れておくと役立つと思いますよ。

People in their 20s were predominant, followed by those in their 10s and 30s.
20代が圧倒的に多く、次いで10代、30代となっています。

Team C ranked first, followed by team D and team B.
1位はCチーム、2位はDチーム、3位はBチームでした。

グラフなどの結果を説明するときにも順位表現は便利です。

もちろん、順位ではない、時間的な前後関係や順序の文脈でも使います。

You may have a fever followed by fatigue or appetite loss.
発熱に続いて、倦怠感や食欲不振が起こることもあります。

Please read the explanations followed by three questions.
解説に続いて、3つの質問をお読みください。

おわりに

「as follows」と「the following」の違いや使い方はクリアになったでしょうか?

この二つはどちらも定型で、単複を気にせずに使えるのが便利ですよね。

箇条書きやリストなどと組み合わせて使うのにピッタリで、見やすく分かりやすい文章を作るのに役立ちます。説明的な文章やレポートなどを作成する人には必需品ですね。

私はどちらの表現もめちゃくちゃよく使います。笑

是非、皆さんもライティングで積極的に使ってみてください ^^

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