more thanって以上?超?|以上・以下・超・未満を表す英語表現と記号

話し言葉では「以上」と「超」を区別することなんてあまりないと思いますが、何かの条件など、その境界値を「含む」のか「含まないのか」が重要なときってありますよね。

特に、数値・データを記述するときや何かの条件を説明するときなどは、以上か超か、以下か未満かの使い分けが重要になります。

本記事では、英語で「以上・超・以下・未満」を表す方法をまとめました。

レポートや論文では言葉ではなく記号で表すことも多いため、記号での表し方もご紹介しますね。

INDEX

日本語のことば(定義)の整理

念のため日本語での言葉の意味を整理しておきますね。

  1. ~以上:境界の数値を含む(その数値と同じか、それよりも大きい)
  2. ~超:境界の数値は含まない(その数値よりも大きい)
  3. ~以下:境界の数値を含む(その数値と同じか、それよりも小さい)
  4. ~未満:境界の数値は含まない(その数値よりも小さい)

では早速、それぞれの英語表現を見ていきましょう。

以上を表す英語

「○○以上」は、基本的には「○○ or more」で表現します。

日本語の意味通り、「○○か、それより上」と表現しているだけですね。

People aged 35 years or more should annually undergo a complete medical checkup.
35歳以上の方は、年に一度、人間ドックを受診してください。

ただ、必ずしも more である必要はありません。more の代わりに、その意味に合う他の形容詞(比較級)を使っても OK です。

Anyone who is 18 years or older can apply for this program.
18歳以上の方であれば、どなたでもお申し込みいただけます。

You should inform us two weeks in advance if you apply for a vacation for three days or longer consecutively.
3日以上連続して休暇を申請する場合は、2週間前までにお知らせください。

「above」は「~を超えて」という意味の副詞です。「~より上」という意味なので、「or above」とすると「以上」になります。

People weighing 60 kg or above can take up to two capsules a day.
体重60kg以上の方は、1日2カプセルまで摂取可能です。

論文などでは記号を使った方がスッキリ表せることも多いです。

日本では「≧」を使いますが、英語では「≥」を使います。下が「=」ではなく「一本線」なので注意しましょう。

ちなみに、Unicodeは【U+2265】です。

This survey was conducted on people aged ≥16 years.
このアンケートは、16歳以上の方を対象に実施しました。

Please bring the water of ≥500 ml.
500ml以上の水をご持参ください。

超を表す英語

「~より多く」は、「more than ~」で表現します。そのままですね。

It took more than two weeks to complete this assignment.
この課題を完了するのに2週間超かかった。

もちろん、more の代わりに他の形容詞を使ってもいいです。

People older than 64 years can use this service for free.
65歳以上の方(64歳より上の人)は無料でご利用いただけます。

「~を超える」「~超」は、 over や、上で紹介した above を使えば一語で表せます。

Over 70% of our students prefer private clothes to school uniforms.
70%を超える生徒が、制服より私服を好んでいます。

You need to get a score of above 60 to get a certificate.
60点を超えないと認定されません。

記号は日本のものと同じで、「>」を使います。

An attendance rate of >80% is the requirement.
80%超の出席率が条件となります。

以下を表す英語

「○○以下」は、基本的には「○○ or less/fewer」で表します。

日本語のイメージ通り「○○か、それより下」と表現するんですね。

You should reduce salt consumption to 6 mg or less per day.
食塩摂取量を1日6mg以下にする必要があります。

The size of a group should be five people or fewer.
1グループの人数は5人以下であること。

これまでと同様、もちろん文脈に適した他の形容詞で書いても問題ありません。

A score of 60 or lower requires the examination.
60点以下は要検査です。

People aged 12 years or younger cannot participate in this survey.
12歳以下の方は、この調査に参加できません。

「up to ~」は「~まで」という意味です。「その数値までは OK」ということなので、「以下」と同義ですね。

You can try this game up to 3 times a day.
このゲームは1日3回まで挑戦することができます。

「not exceeding ~」でも表すことができます。「exceed」は「超える、上回る」という意味なので、「not exceeding = ~を上回らない(つまり、それ以下)」ということになります。

自分で書くときには使わないと思いますが(他の表現の方が簡単なので)、見る機会はあるかもしれません。

This training targets staff with experience of not exceeding ten years.
このトレーニングは、経験年数10年以下のスタッフを対象としています。

「以下」の記号は、「≤」を使います。「以上(≥)」と同様、下は一本線です。

Unicodeは【U+2264】です。

We interviewed employees aged ≤40 years at this company.
この会社では40歳以下の社員にインタビューしました。

未満を表す英語

「~未満」は、「less/fewer than ~」で表します。「~より少ない」という日本語の表現そのままですね。

People with less than 45 kg should take half the dose.
45kg未満の人は半分の量を服用すること。

A score of fewer than 30 points requires another test.
30点未満の場合は、再度検査が必要です。

もちろん文脈に適した他の形容詞を使っても大丈夫です。

People younger than 18 years cannot apply for this service.
18歳未満の方はお申込みいただけません。

「~より下、未満」は、「below」「under」でも表せます。

below は above の反義語です。対で覚えるといいですよ。

People below 120 cm cannot ride this roller coaster.
120cmに満たないの人はこのジェットコースターには乗れません。

People under the age of 15 are not allowed to take this medicine.
15歳未満の方は、この薬を飲むことができません。

記号は日本のものと同じで、「<」を使います。

Employees with <3 years of experience cannot attend this seminar.
経験年数が3年未満の社員は受講できません。

データの記述について

今回おさらいした数値表現は、グラフや表の結果を説明するときにもよく使います。

以下の記事ではデータの記述によく使う単語・表現をまとめていますので、良ければこちらもご覧ください。

おわりに

「以上」「以下」「超」「未満」の英語表現をおさらいしました。

口語では厳密な定義を気にせずとも「以上・以下」で済んでしまうことが多いと思いますが、正確な理解が必要な場合もありますよね。

特に、データや何かの条件を記述するときには「その境界値を含むかどうか」が重要になります。

「above」や「below」などの副詞についても、これまで境界値をあまり意識せず使っていた方は是非この機会に整理してみてくださいね。

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