企業面接なんて母国語だって緊張するのに、英語面接があるなんて言われたらビビりますよね。
私は読み書きは割と出来る方ですが、スピーキングは全然ダメな残念タイプの英語人間です。
人事の方に「次回は英語面接があります」と言われたとき、内心「ガーン」って落ち込みました。笑
初めての英語面接(企業面接)で不安しかなく、対策らしき対策もできなかったのですが、「英語面接ってこういうものなのか!」というとても良い経験が出来ました。
そこで今回は、「初めての英語面接を前に、何をしたらいいか分からない!」という方向けに、私の実体験と感想(やっておいて良かったこと、やっておくといいと思うこと)をお伝えしたいと思います。
たった一例の経験ではありますが、少しでも参考になれば嬉しいです。
英語面接経験談

私が初めて経験した英語の企業面接は、転職活動中に受けた外資系企業の二次面接でした。
面接官はオーストラリア人(マネージャー)1名と、日本人2名。
全員自己紹介した後、日本人面接官からの質問には普通に日本語で答えていましたが、途中からオーストラリア人面接官にバトンタッチ。「ここから英語でお願いします」という感じで英語面接に切り替わりました。

正直、外国の方と1:1の方が100万倍やり易かったと思います。
私、日本人の前で英語を話すの本当に恥ずかしくて苦手なので。笑
聞かれたこと
自己紹介や志望動機は日本語で既に答えていたので、英語で改めて聞かれることはありませんでした。
私が聞かれたのは以下のような内容です。
- 現職ではどういう体制でプロジェクトを進めているのか?
- 今の仕事で一番難しいと感じるのはどんなことか?それをどう克服・解決したか?
- 現職に就いた後かなり勉強したと言っていたが、具体的に何をどうやって勉強したのか?
- 今までで一番大きな成功は何か?
- ご縁があった場合、○○などの勉強が大変だと思うが、大丈夫か?
- ××の経験が少ないと言っていたが、××には興味はあるか?
- ○○などのcertificateは持っているか?
言語が変わるだけで面接の目的自体は同じなのでよく考えれば当然なのですが、普段の面接で聞かれることと同じでした。笑
面白かったところ
日本人面接官と違うなーと感じた点は、その組織や会社のアピールが結構入ること。笑
この面接官の個人的な特徴だっただけかもしれませんが、何か答えるとアピールを挟んでくれました。
「○○の経験を増やしたい」⇒「○○の案件は多いから、すごく経験が積めるよ!で、(以下省略)」みたいな。
あとは、特に聞いていないのに「この会社はワークライフバランスが取りやすいよ。例えば、(以下省略)」とか。
「この業界でキャリアを積んでいきたいなら○○の certificate を取ったりするのもいいと思うよ」みたいなアドバイスもくれたりしました。
日本の面接でも話の流れで会社のアピールをされることはあると思いますが、それよりもアピール感があって面白かったです(そしてその話が長い;笑)。



これはあくまでこの方、この面接に限ったことかもしれないですけどね。
結果
有り難いことに面接は通過し、その後内定も頂くことが出来ました(結局は辞退してしまったためご縁はなかったのですが)。
それなりに答えられた気はしますが流暢な訳ではありませんので、ちゃんとコミュニケーションが取れて業務に支障がないことが伝われば、英語力に関しては大丈夫だと思います。
スピーキングに自信が無い方も気持ちを強く持って行きましょう!
やっておいて良かったこと


日本語での面接対策
英語面接までにあまり時間が無かったため、オンライン英会話等での面接練習はしませんでした。
その代わり、日本語での面接対策は割と出来ていたと思います。
英語で面接練習をした訳ではないのに本番で割とスラスラ答えられたのは、日本語でしっかり事前準備が出来ており、「何を答えたらいいか」という点で迷うことが無かったからだと思います。
エージェントさんやキャリアアドバイザーを介しての就職・転職の場合、予想質問集をもらえることが多いと思います(担当さんが特に何も言ってくれない場合はぜひ聞いてみてください)。
- 強み・弱み
- 現職での成功体験、失敗体験
- 一番苦労したこと、その解決法
例えば上などはありきたりですが、考えておかないとさっと出てこないと思います。
こういうのをちゃんと書き出して整理しておくと、いざ質問されたときに困らずに済みます。



実際私もこの3つ目を英語面接で聞かれましたしね。
面接への慣れ
通常、同時期に並行して何社もの選考を受けているパターンが多いと思います。
なるべく足並みを揃えるためにも、選考中の企業の面接の時期は近くした方がいいです。
そうやって同じ時期に幾つも面接を受けていると、面接自体に慣れてきます。業種や職種が同じなら聞かれることも似ていますしね。
私自身も数社の選考を並行していて、一次面接、二次面接と進んでいき、ちょうど面接という雰囲気や聞かれること、受け答えに慣れてきた頃にこの英語面接を受けました。
実際、英語面接で聞かれたことはそれまでの面接(他社を含む日本語の面接)で話したことのある内容がほとんどでした。
英語で話したのはこれが初めてでしたが、日本語では受け答えしていた内容だったため答える内容自体には困らなかったんです。だから、「何て答えよう?!」という意味で焦ることがなく、冷静に答えられたのだと思います。
専門用語や仕事を説明するのに必要な英語のリストアップ
予想質問に対する回答例を英語で作成するというような丁寧な対策はしていませんでしたが、最低限の英単語のリストアップはしました。
- 社内用語
- 専門用語
- 日常業務の説明に必要な単語
など、具体的な仕事の話をする時に必要な言葉で、パッと英語に出来なさそうなものは無いかはチェックしました。
簡単な単語でもパッと出てこないものはあると思います。面接の受け答えを思い出して(または想像して)みて、「あれって英語で何て言うのかな?」と思う概念や言葉があれば、英語を確認しておくといいですよ。
私はこれ、やっておいて良かったです。
やっておくといいこと


通常の面接対策
英語面接といえど所詮は面接なので、聞かれることは日本語の面接と変わらないと考えていいと思います。
ですので、「取り敢えず英語を話す練習をしよう!」などと考えて突如オンライン英会話に申し込むのは微妙だと思います。
まずやるべきは、通常の面接対策。予想質問に対する回答例をしっかり考え、日本語でスラスラ出てくるようにすること。
次に実践。日本語面接でいいから数を経験して面接の雰囲気や聞かれる・話す内容に慣れておくと、英語面接でも成功しやすいと思います。
YouTubeで他人の英語面接の様子を覗く
「英語面接の様子が全くイメージできない!」という方は、YouTubeで他の方(日本人)の英語面接の様子を覗いてみるといいかもしれません。私も見ました(笑)。
「外資系企業の日本採用」と「外国企業の現地採用」の面接では求められる英語のレベルや質問量なども全然違うと思いますので、真に受け過ぎないように(必要以上に恐れてしまわないように)注意は必要です。
でも、「どんな感じで質問されるのかな?」「どんな雰囲気なのかな?」「どういう感じで答えたらいいのかな?」みたいな参考にはなると思います。
やっておくといいこと【英語に自信がない場合】


単語のリストアップ
英語のスピーキングに自信がある方は通常の面接対策だけしておけば大丈夫だと思いますが、そんな人はそもそもこのページに辿り着いていないでしょう。
ここに来ている人は英語面接に緊張している人で、私のように英語のスピーキングにはあまり自信がない人だと思います。
そんな方は、上でもお話しましたが、業務や仕事内容を語る時に必要な英単語はさらっておきましょう。
普段仕事で英語を使っている方でも、「自分の仕事自体を英語で説明する機会」は意外と無いかもしれません。仕事の説明をしようとすると、無意識のうちに社内の共通語を使いまくっていて、一般的な言い回しや英語で何というかがパッと出てこない・・・なんてこともあるでしょう。
単語レベルでいいので英語を確認しておくと、面接で焦って真っ白になるということは防げると思いますよ。
模擬面接
もっと周到に準備したい方は、オンライン英会話で模擬面接・面接練習をしてみてください。
私は時間が無くてできませんでしたが、英語面接の先輩方はオススメされていました。
私が使っているオンライン英会話のCambly
とはいえ、話す内容が頭に入っていなければ英語で出てくる訳がありませんので、英語面接の練習は上の「通常の面接対策」が終わった後で十分です。


おわりに
初めての英語面接前の緊張は尋常ではありませんよね。私もすごく緊張して、不安でいっぱいでした。
英語は拙くても、意思の疎通が取れて、コミュニケーションに支障が無いことが伝われば大丈夫だと思います。
流暢さよりも思考や回答の内容の方が大事だと思いますので(この人と働きたいかを見極める場なので)、ぜひ、面接の数を熟し、出来る限りリラックスした状態で臨めるように準備してみてください。
たった一例の経験談なので一般化できるものではありませんが、少しでも参考になる情報があれば嬉しいです。がんばってください!

