albeit/whilst/nor/for/yet|使えなくてもいい接続詞

英語の接続詞の数は多くありませんが、それでも全部使いこなす必要はありません。

とはいえ、英文を読んでいると普段使わないレアキャラな接続詞に遭遇することがあります。

  • albeit
  • whilst
  • nor

前後の内容から何となく意味はつかめるかもしれませんが、分からないままだとなんか気持ち悪いですよね。

そこで今回は、自分で使う必要はないけれど見る可能性があるマイナーな接続詞を揃えました。需要は少ないと思いますが、気になっていたものがある方は是非ご参考ください。笑

INDEX

albeit の意味と使い方

albeit は「~にもかかわらず、~ではあるが、たとえ~でも」という意味の接続詞です。although や even if で言い換えることができます。

発音は /ɔːlbíːɪt/ です。恥ずかしながら私は長い間「アルバイト」と読んでいました。笑

albeit は基本的に書き言葉で使う単語のようで、会話では使われないと思います(口語で使ってはいけないかどうかは分かりません)。although と同義のため、書くときも基本的には although を使う方が読者フレンドリーだと思います。

積極的に使えるようになる必要は無いと思いますが、英文を読んでいるとたまに遭遇しますし、句で挿入したいときなどは though よりも使いやすかったりします。実際私もたまにお世話になります(基本的には though を使うようにしているんですけどね)。

うっすらでもいいので基本的な使い方を覚えておくと、いざという時助けてもらえるかもしれませんよ。

People’s awareness of this issue has been increasing, albeit very slowly.
この問題に対する人々の意識は、非常にゆっくりとではありますが、高まってきています。

The work environment has improved, albeit marginally.
労働環境はわずかながら改善されました。

This tool is beneficial, albeit a bit expensive for me.
このツールは、私にとって少し高価ではありますが、有益なものです。

This study is almost the same as the previous one, albeit on a different disease.
この研究は、対象疾患は違えど、前回とほぼ同じ内容です。

There were many, albeit a bit small, mistakes in the document.
ちょっと細かいことですが、文書に間違いがたくさんありました。

We had no choice but to accept it, albeit complicated and challenging.
複雑で難しいとはいえ、受け入れるしかなかったのです。

These results, albeit somewhat biased, demonstrated the potential benefits.
これらの結果は、やや偏りがあるとはいえ、この治療法の潜在的な有用性を示すものであった。

whilst の意味と使い方

whilst はイギリス英語で使われますが、while と同義です。「~する一方で、~間に」という意味です。

これこそ本当に知っていれば十分で、自分で使う必要はないものだと思います。

発音は /hwáilst/ ですが、あまり発音する機会もないかもしれません。

whilst をあえて使わないといけない必要性がありませんので、自分でライティングする時には while を使いましょう。

Can you check the conditions with the client whilst I work on this?
私が作業している間に、クライアントに条件を確認することは可能ですか?

I like listening to classical music whilst studying.
クラシック音楽を聴きながら勉強するのが好きなんです。

Some are punctual, whilst others are not.
時間を守る人もいれば、そうでない人もいます。

地味な等位接続詞

等位接続詞というと and や but がお馴染みですが、以下で紹介する「nor」「for」「yet」も等位接続詞です。

この3つは使えなくても全く問題ないですし、積極的に使う必要はありません。ただ、文章を読んでいるとたまに出てきますので、一応基本のルールは押さえておきましょう。

nor の使い方

nor は「(…もまた)~ない」という意味の接続詞です。

基本的には、neither A nor B という形で neither とセットで使います。この相関関係詞の使い方については下記をご覧ください。

nor 単独での使用は稀ですが、否定の文の繋ぎとして単体で使われることもあります。

ポイントは、nor で繋ぐ前の文も後ろの文も否定の内容のときに使うということ。また、nor で繋いだ後ろの節には倒置(主語と動詞の語順が入れ替わる)が起こります。

後ろの節が否定文じゃないではないか!と思われるかもしれませんが、後ろの節の not の意味は nor に含まれています。
not を二重で入れないように注意してくださいね。

I don’t play, nor do I watch sports.
スポーツはやらないし、見ない。

She never gets irritated, nor does she show her anger on her face.
彼女は決してイライラしたり、怒りを顔に出したりすることはない。

とはいえ、こんなまどろっこしい書き方をあえてする必要はありません。英文校正だと確実に直されますよ(笑)。ご自身でライティングするときは主語をまとめて or で繋いだり、主語が違う場合は普通に and で繋いだりしましょう。

私は昔、否定文の中で何かを並列するときは or じゃなくて nor を使わないといけないのかな?と疑問だったことがありますが、その必要はありません。実際何度か nor で書いてみたりしたのですが、毎回ネイティブに or に修正されていました。笑

この表は、これらの優劣を示したり、特定のものを推奨したりすることを目的としたものではありません。

  • This chart did not aim to show superiority among these nor recommend a specific one.
  • This chart did not aim to show superiority among these or recommend a specific one.

一応文法的には nor を使っても問題無いようですが、or の方が一般的とのことです。nor を使う理由はありませんね。

というわけで、nor を自分で使うのは neither A nor B の形のときだけで十分だと思います。

for の使い方

for は前置詞での使用が圧倒的に多いですが、接続詞の用法もあります。意味は「(理由は)~だから、というのも~(だからだ)」で、理由や根拠を示すときに使います。

私は何故か中学生の時にこの接続詞の for を英作文で使いまくっていたのですが、いつからか全く使わなくなりました。他の理由表現が使えるようになったからなのか、、、理由は不明です。笑

まず何かを述べて、「というのも~だからです」という形で後ろから理由を補足する形で使います。

It took more than double the time of a usual case, for it was pretty complicated.
かなり複雑な案件だったため、通常の倍以上の時間がかかった。

These results are not reliable, for the sample size is small.
この結果は、サンプル数が少ないため、信頼性がありません。

理由の接続詞は because や as などの方が圧倒的に一般的なので、あえて for を使う必要はありません。ごくまれに見かけることはありますが、使用頻度も少ないと思います。

頭の片隅に「for = 理由の接続詞」という認識があれば、とくに困ることはないでしょう。

yet の使い方

yet は「まだ」という意味の副詞の用法がメジャーですが、接続詞の用法もあります。「けれども、それにもかかわらず」の意味で使います。

We developed a simple yet effective training method.
私たちは、シンプルでありながらも効果的なトレーニング方法を開発しました。

She overworked herself to harm her health, yet she continued working.
彼女は過労で健康を害しながら、それでも仕事を続けた。

一つ目の例文のように句と句との接続には便利ですが、二つ目の例文のような節の接続にはあまり使用しないと思います。この意味なら though や despite などの方が一般的ですしね。

yet 単体で使うよりは “and yet” の形で使う方が多いかもしれません。意味は同じで、「それなのに、それでも」です。

She talks big, and yet she is incompetent.
大口をたたく割には無能だ。

I know SNSs are time thieves, and yet I cannot stop them.
SNSは時間泥棒とわかっていながら、止められない。

おわりに

積極的に使う必要のない地味な接続詞、albeit/whilst/nor/for/yet の使い方を見てみました。

使う必要はないとはいえ、文章を読んでいるとたまに見かけることがありますので、基本の意味は覚えておいてあげましょう。^^

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