TOEICは意味ない?就職・転職に有利?TOEIC990が考える価値と限界

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TOEICの必要性は人それぞれです。

でもだからこそ、「自分に必要かどうか」を考えることはとても大事なことだと思います。だって投資するのは自分の時間と労力ですからね。

私はTOEIC 990点(満点)を複数回経験していますので、そのメリットは分かります。

一方で、TOEICで実務に必要な英語力が測れないことも分かっています。

TOEICの要 vs. 不要論はどちらも当人にとっては正しいんですから、正直不毛ですよね。

今回は、私個人の経験から感じる TOEICのメリットと限界をお伝えします。

TOEICの勉強をすべきか否か考えている方がいたら、判断材料のひとつにして頂ければ幸いです。

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TOEICの価値・必要性

デスクに広げた書類を見ながら検討している3人の手元

TOEICを見ているのは日本企業の人事です。

日本の会社で海外と関わる仕事がしたいと考えている方は、取っておいて損はないと思います。

一方で、海外で働きたい人には不要ですし、業務に英語が全く必要ない職種を希望しているなら必要性は低いです。

就職・転職の書類審査では価値が高い

TOEICが最も価値を発揮するのは履歴書上です。

TOEICが無くても英語が堪能な方はいますよね。面接まで行ければいくらでもそれは示せます。「英語で志望動機語りたいので3分ください」とか言えば余裕です。

でも、面接の前に必ず「書類選考」があります。

TOEICが無いなら、他に英語力を示す客観的な経歴(2年以上の海外歴、海外の大学・大学院卒など)が履歴書上に無ければ残念ながら面接まで行けません。

上のような英語力を示せる経歴がない人にとって、唯一「履歴書上で英語力をアピールできるもの」がTOEICなんです。

高スコアを持っていれば「英語力がある」と判断され、転職市場ではオファーが来ますし、応募できるポジションは確実に増えます(筆者は転職経験者です)。

日本企業への就職・転職における「書類選考の通過率」という点では、TOEICのハイスコアは確かに価値があると思います。

副業・バイトの応募にも有利

就職・転職はもちろんですが、副業やバイト、フリーランスで仕事を得る時にも書類選考は必ずあります。

海外大学卒などの「分かりやすい」客観的な経歴が無いのであれば、TOEICを代替にするしかありません。

英語を教える系の副業(英会話、家庭教師、添削指導、コーチング)などの求人では、TOEIC高スコアがあれば英語の要件は確実に満たせます(経験談)。

書類選考以降はほぼ価値が無い

日常業務に英語が必須のポジションであれば、英語面接、筆記試験、エッセイ課題などで英語力は別で見ると思います。

どの程度の英語力を求めているかは職種によります。
こういう別課題がない場合ももちろんあります。

書類を通過した時点で、スコアはもう見ていないと思います(採用側としての経験談)。

当然英語の他にも必要経験・スキルがあるでしょうから、TOEICの高スコア自体が直接的に採用に有利になることはまず無いと思います。

スコアはあくまで「面接に行くまでの味方」くらいの認識が妥当な気がします。

昇進要件に入っている場合がある

会社によっては昇進にTOEICが必要な場合があります。

私の身近にも、日常業務で英語は使わないのに「昇進条件にTOEICが入っているから」といって勉強している人がいます。尊敬します。

昇進に必要なら要否を検討する余地はありませんよね…。

この場合は時間をかけている場合ではありませんので、短期決戦で取り組むしかありません。

逆に、既に高スコアを持っている人であれば「昇進のためにわざわざ勉強しないといけない」という多大なるストレスを経験しなくて済みます。

TOEIC高スコアを持つメリット

向き合って話をする二人の女性

TOEICは実務で使う英語力を測るのには適していません。

必要な英語なんて人によって違います。「ビジネス」といっても職種は無限にありますから。一般的なビジネス用語だけ知っていても、業界の専門用語を知らなかったら話にならないですしね。

とはいえ、全くの無意味かと言えばそうでもないと思います。

英語力を客観的に示せる

上でもお話した通り、TOEICは客観的な英語力の指標になります。

英語の資格試験は他にもTOEFLや英検、IELTSなどがありますが、受験者は英語が好きな人や留学予定の人などに偏っていて、興味のない人にとっては「?」です。

一方でTOEICは良くも悪くも受験者が多く認知度が高いため、他者に英語力をアピールする客観的な指標としては便利です。

自信にはなる

TOEICは試験です。試験というものには必ずポイントがあります。

TOEICで高スコアを取れている人は、一定の処理能力(傾向を分析し、要点を押さえて効率的に対策し、結果に繋げる力)があることの証明にはなるんじゃないかなと思います(←そう思いたい。笑)。

この点では確かに、ちょっとした自信にはなりますよ。

【大学生限定】英語の単位認定が可能

これは大学生限定ですが、英語資格は英語の単位に認定してもらえることが多いです。(注:諸条件は大学により異なりますので、ご自身の大学にご確認ください)

英語なら授業を取るより自分で勉強したいと考える人や、他の科目の勉強に充てたい人、バイトの時間や自由時間を増やしたい人は、単位認定がメリットになるかもしれません。

筆者はマックスまで単位認定してもらい、空いた時間をエンジョイしていましたよ。

大学生の方でしたら、こういう使い方もありです。

どのくらいの投資に値する?

窓辺のテーブルに座って背を向けている男性

TOEICのメリットは限定的だということはお伝えできたかと思います。

もちろん、採用難の時期であれば書類通過率はとても大事ですし、この一点だけでも十分意義があると感じる人はいるかもしれません。

たった一言で英語力をアピールできるというのは確かに便利ではあります。

文字で客観的に伝えられることの利便性は大きいですよ。

あとは、これを得るためにどの程度自分が時間と労力を投資できるかです。

この価値観ばかりは人それぞれですので、何が正しいなんてものはありません。スタートライン(現状のレベル)と目標スコアに大きく依存しますし。

是非、得られるメリットと負荷・負担とを天秤にかけて、ご自身なりの解を探してみてください。

私は「TOEICの勉強≠英語の勉強」と考えていますが、TOEICは英語学習の延長線上で受けたいという人もいると思います。そういうポリシーによっても所要時間は異なってきます。

英語力アップが目的なら、TOEICは必要はない

TOEICは英語学習者が必ず通らなければならない道ではありません。

上で紹介したような価値にメリットを感じない人は、TOEICを受ける必要は全くありません。

何事も目的に合った最適な方法というものがあるはずです。不要だと思ったら堂々とスルーしてください。

自分の目的にあった最適な目標を設定するのが、なりたい自分に近づく一番の近道です。

おわりに

TOEICは高得点が取れればメリットはあります。ただ、そのメリットは限定的です。

これが自分にとって重要なものなのか、無くても他で挽回できるものなのか、ご自身の立ち位置と目的に照らして必要性を考えてみてください。

周りから色んなプレッシャーがあるかもしれませんが、時間と労力をかけるのはあなた自身です。ここは勇気を出して、慎重に考えましょう。

どうせやるなら納得してからの方がいいですし、要らないと思うものに時間を使うのはもったいないですから。

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