スタサプのTOEIC対策コースには、パーソナルコーチプランがあります。英語のコーチングスクールは増えてきているとはいえ、まだコーチングといういうものに馴染みのない方もいらっしゃいますよね。
コーチングは全ての方に必要なものではありませんが、これがあることによって目標達成の可能性が飛躍的に上がる人はいます。
TOEIC対策は、英語の勉強というより試験対策です。そのため、スコアアップが目的ならそこに焦点を絞って短期決戦で集中的に取り組むのが一番有効かつ有意義だと思います。

TOEIC特化型のコーチングプランというのは、まさにこの学習スタイルにピッタリなんです。
今回は、スタサプENGLISHのTOEIC対策コースにあるパーソナルコーチプランの良き点・微妙な点を検討しました。
プランで迷っている方や他のコーチングスクールと迷っている方の選択に少しでも役立てられれば嬉しいです。
英語のパーソナルコーチとは?


まずは英語のコーチングついて整理しましょう。
英語のパーソナルコーチは、筋トレのパーソナルトレーナーをイメージすると一番分かりやすいと思います。
要は、
- 自分の目標を達成するための効果的なプログラムを作ってくれるその道のプロ
- 自分がそれを計画通りに遂行できるよう精神面・技術面からサポートしてくれる人
です。
英語学習で言うと、「目標達成までの学習プランを策定し、日々の学習を継続できるようサポートしてくれる人」がコーチで、このコーチと一緒に目標達成を目指すのがコーチングを利用した英語学習です。
コーチングの意義
コーチングの価値は何といっても次の2点です。
- プロに効率の良い学習プランが構築してもらえる
- 毎日の勉強の強制力になり、挫折のリスクを減らせる
プロに効率の良い学習プランが構築してもらえる
目標は立てられても、そのあと何をどう進めていけばいいのかは悩みますよね。
- 自分では的確な学習プランが立てられない
- プランを立てるのに時間がかかる
- どの教材を選べばいいか分からない
- プランを立てても、それでいいのか不安に思う
- 途中で他のものにあれこれ手を出し、結局どれも中途半端になる



思い当たるものがある人も多いのではないでしょうか?
期限までに目標達成するためには適切な学習計画が不可欠です。しかし、それが苦手な分野や初めて挑戦するものであれば、自分ではなかなかうまくできないことも多いですよね。
コーチングを利用すれば、パーソナルコーチがあなたの現状を踏まえた上で目標到達までの道筋を立て、具体的な学習プランを立ててくれます。
そのため、あとはその計画にそって進めていくだけで良くなります。
調べたり悩んだりという時間と精神的負担を大幅に回避できます。



いきなり肝心な勉強に集中できるわけです。
毎日の勉強の強制力になり、挫折のリスクを減らせる
- 一人ではモチベーションが持続しない
- 最初の2~3日は頑張れるけど、すぐ飽きる
- 「毎日コツコツ」が苦手



大半の人がそうですよね?
私は英語は性格的に合っていたので続けられましたが、他のことになると全くダメです。筋トレなんて3日坊主どころか1日坊主。ジムなんて2カ月で退会しました。その他にも無限にあります。
苦手なことやキツイことだと一人で継続し続けるのは至難の業です。自他共に認める quitter な私は誰よりもその難しさを知っています(笑)。
コーチングを利用すると、言い方は悪いですがコーチにちゃんと勉強しているかを「監視」されるので、いい感じに緊張感が保てます。
この効果は私はパーソナルトレーニングで身に染みて実感しました。トレーナーさんがいなければ、あの苦しい糖質制限は絶対に2カ月継続できなかったです。
コーチはただの「監視役」ではなく、サポーターです。勉強の強制力になるだけではなく、相談できる相手であり、励ましてくれる人であり、一人ではないという精神的な支えになります。



これがあることによって継続できる人は多いはずです。
コーチングでメリットが得られる人はどんな人か?
パーソナルコーチの存在意義は何となく伝わったでしょうか?
とはいえ、コーチングは誰にでも必要な訳ではありません。利用することでメリットが得られる人、反対にメリットが得られない人の特徴をまとめてみます。
メリットが得られる人 | メリットが得られない人 |
---|---|
自分で最適な学習プランを立てる自信が無い人 プランニングや教材選びに時間をかけたくない人 短期間で集中的に取り組み、成果を出したい人 自分一人で学習を続ける自信が無い人 目の前で監視されていなくても自分で努力はできる人 | プランは自分で立てられる人 自分の勉強スタイルや学習方法に介入されたくない人 一人でも自分を律して学習を継続できる人 英語を教えてくれる家庭教師が欲しい人 自分で努力する気はない人(←問題外) |
問題外な人はさておき、コーチングを利用するメリットがなさそうだなと思った方は、スタサプで言えばTOEIC対策コースのベーシックプランで十分ということになります。
一点注意頂きたいのが、パーソナルコーチはチューター(家庭教師)ではないということです。
相談・質問があればアドバイスはもらえますが、コーチは英語の先生ではありません。先生が欲しい人は、授業をしてくれるスクールや家庭教師を検討してみてください。
コーチングの意義はお伝え出来たと思いますので、ここからようやくスタサプTOEIC対策のパーソナルコーチプランの話に入ります。コーチングにメリットがありそうだなと思った方は、続きもぜひご覧ください。
TOEIC® L&R TEST対策コース【パーソナルコーチプラン】の概要


概要はざっと以下の通りです。他のコーチングスクールと比較する場合はこの項目を比較してみてください。
- TOEIC対策コースのベーシックプランの教材を使用可
- 基礎文法に加え、TOEIC対策に特化した教材が充実(詳細は後述)
- チャットで毎日コーチに学習報告
- 面談(音声のみ)は初回面談、初月に2回、中間面談のみ
- 費用:3カ月プログラム 74,800円(税込)(他に6カ月プログラムもあり)
- 公式サイトで詳細を確認 >> スタディサプリENGLISH パーソナルコーチプラン
教材の内容などの詳しい情報は下の方でまとめます。
スタサプTOEIC対策のパーソナルコーチプランをおすすめしたい人
本コースの特徴を踏まえた上で私がこのコース・プランをおすすめしたいのは、以下のような方です。
- コーチングに有用性が感じられる人
- 昇進要件などで、短期間に対策して目標スコアをクリアしたい人
- PCやスマホでの学習にメリットを感じる人
- 現時点のTOEICの得点が400点台~700点台の人
- あくまでこれは私個人の考える「おすすめ対象」で、教材自体の推奨ではありません。
スタートレベルの目安について
現在のスコアが700点代までの人におすすめしたいです。というのも、本プランの対象が860点までだからです。
現時点で800点以上ある人は、自分の弱いところ(苦手な分野)は分かっていると思います。その弱い部分を重点的に自分で対策すれば十分です。
一方で400点以上の人におすすめしたい理由は、それ未満のレベルだと基本の語彙や文法の勉強が中心となり、TOEICの対策はまだ必要ないと思うためです。
まずは市販の教材などで中学レベルの基本文法と語彙を復習し、400点を突破してから本プランを受講した方が価値があると思います。
本プランがおすすめできない人
逆に、以下のような方にはおすすめしません。
- 毎日勉強する気がない人(勉強時間を確保する自信が無い人)
- スマホやタブレットなどのデバイス操作が苦手な人
- 毎週など頻回にコーチと面談して不安を解消したい人
まず大前提ですが、教材を買うだけでは何も身に付きません。進捗確認してくれるコーチはいますが、結局勉強するのは自分自身です。
厳しいことを言うようですが、開始する前の段階で既に毎日勉強する自分自身を想像できない人、勉強時間を確保する方法をイメージできない人は、完遂できる可能性は低いと思います。
コーチングの側面にはスクールの特徴が出る
コーチとの面談や進捗確認の方法には各スクールの特徴が出ます。教材以外ではここの手厚さが価格に反映されていると言えます。
スタサプのパーソナルコーチは面談の数は少ない方です。もっと頻回にコーチと話しながら進めたい人や対面のサービスも欲しい人は、別のスクールを検討してみてください。
スタサプは価格から考えても柔軟性は低いと思いますので、進捗報告の頻度や方法がストレスになりそうな人は止めた方がいいでしょう。



勉強自体がある種ストレスなので、他の部分で減らせるストレスは減らしましょう。
TOEIC® L&R TEST対策コース【パーソナルコーチプラン】
学習の流れ
学習プラン
最初に3カ月間の学習プランがもらえるため、全体像を把握した上で勉強を進めることができます。
なお、課題は毎週コーチから届きます。1週間という現実なタイムスパンで課題(今週やること)が届くため日々の計画が立てやすく、方向修正も可能になっています。
学習状況の確認
毎日担当コーチに日々の学習状況をチャットで報告します。報告の必要性が適度な緊張感を生み、いい「強制力」となりますね。



モチベーションの維持や不安・疑問解消にコーチを利用してください。
面談
スタサプの面談は音声のみで、回数も決まっています。
- 初回面談(30分):今後の学習について
- チェックイン面談(初月に2回、15分程度):学習習慣について
- 中間面談(利用期間の中間地点、30分):現状を踏まえた今後の方針相談
面談は勉強を教えてもらえる個別指導の場ではなく、学習方針や状況の確認・相談が目的です。
教材
教材は、スタサプ TOEIC 対策コースの『ベーシックプラン』が利用できます。
内容はざっと下でも紹介しますが、問題量は十分あります。
模試は紙で解いた方がいいので数回分の模試は別で揃えた方がいいと思いますが、日々の学習にはあれこれ買い足す必要はありません。
中学英文法の解説講義(パーフェクト講義 英文法編)
スタサプの代名詞的な関先生の文法解説講義が視聴できます。
TOEICに必要な文法は品詞や時制などの基本的なルールで、複雑な構文の知識は不要です。品詞の理解などがあやふやな方は、問題集に入る前にまず基礎を固めた方が効率がいいと思います。
TOEIC のパート別対策講義(パーフェクト講義 各パート別対策)
TOEICのスコアアップのポイントは、いかに問題形式に慣れるかです。
満点を狙っている訳ではないなら捨て問(パート)を作るのも大事な戦略です。その代わり、落としてはいけないパートは確実に取るなど、パート毎にメリハリをもって対策するのがおすすめです。
TEPPAN英単語
TOEIC頻出の1,500単語を勉強できます。
目標スコアによって覚えるべき単語量は違います。コーチと学習計画を信じて、自分に必要な単語を習得しましょう。
TOEIC テスト20回分の実戦問題集
本番形式の問題4000問分(※200問×20セット)の実践問題集です。



この教材で秀逸だと思うのは、何といってもこの実践問題集です。
TOEIC対策はいかに出題形式を掴むかなので、実践問題集(模試)がすべてです。満点を狙う人でもこれ以上のことはしていません。
これだけあれば量的な不足はありません。
分からないところや不明な部分は完全に潰すようにすればかなり充実した対策ができますよ。



問題文の中に疑問や分からない箇所があったらそれも確実に潰しましょう。
テキスト
教材は電子コンテンツですが、テキストに起こしたものが8冊もらえます(※内容はアプリ内にあるものと同じ)。
- 実戦問題集Vol1~Vol4(4冊)
- パーフェクト講義 Part1&2、Part3&4、Part5&6、Part7(4冊)
アプリやPCでは本番形式で解けませんし、リーディングには不便です。内容は重複とはいえテキスト版があるのは便利ですね。
料金
基本は3カ月のプラグラムで74,800円です。一般的なコーチングだと20~30万円が相場なので、比較するととても良心的な価格ですね。
6カ月のプログラムもありますが、半年間も勉強し続けるのは現実的ではないため私は断然3カ月をおすすめします。
試験対策ってチンタラやるものじゃないです。長いと途中でダレる時期が来ますし、仕事の繁忙期が入って邪魔されるかもしれません。勉強できない言い訳がどんどん出てきます。
長い期間を取った所で、実質的に本気で取り組む期間はその一部だけだと思います。だったら、初めからその数ヶ月だけ他のことは後回しにすると割り切った方が成功しやすいと思います。周りの理解や家族の協力も得られやすいですしね。
そもそも、人が集中的に頑張れる期間は2~3カ月が限度だと思います。
集中して密度濃く取り組むことで成果を出しましょう。
3カ月プログラム | 6カ月プログラム | |
---|---|---|
一括払い総額 | 74,800円(税込) | 107,800円(税込) |
月当たり(12回分割例) | 6,234円(税込) | 8,984円(税込) |
パーソナルコーチプランは7日間の無料お試し期間※があります。教材やコーチとの相性などに違和感がある場合、この期間中に解約すれば費用は発生しません。内容に不安がある方は、この期間を見極めに使ってくださいね。
- 無料期間は申込日を1日目とカウントします。ご注意ください。
↓公式サイトで詳細を見る↓
まとめ
スタサプのTOEIC対策コースには必要な教材は揃っています。
一人では継続が難しいものですが、パーソナルコーチがいることで毎日の勉強に強制力が出ますし、相談する相手ができることで精神的にも安定して学習が続けやすくなるはずです。
価格も妥当で、以下のような方には積極的におすすめできる教材です。
- 現時点のTOEICの得点が400点台~700点台の人
- デバイスを使用した学習スタイルに抵抗がない人
- プランニングや教材選びに時間をかけたくない人
- 短期間で成果を出したい人、またそのために努力できる人
自分に合いそうだなと思った方は、ぜひトライしてみてください。^^