論文専門|安心して頼める英語論文の校正会社

英語論文を書き上げたら英文校正が必要です。

私も何社かにお世話になりましたが、やはり校正者をたくさん抱えている大手かつ日本に母体がある会社がいいです。

校正者の好みに依存するところが大きいため、「ここは100%いい!」とは言えませんが、全体のサービス・質・使い勝手を踏まえて「ここならまず間違いない」という会社をピックアップしました。

校正会社選びの参考にして頂ければ幸いです。

INDEX

英語校正会社の選定条件

私が校正会社を選ぶ上で基準にしている点は下記です。

  • 日本にサポート部隊がある
  • ただ「英語ネイティブ」であるだけではなく、各領域の専門家がいる
  • 校正者数が多い
  • 3~4万円程度で収まるプランがある(4000語程度で計算)

日本にサポート部隊がある

これはただの安心感のためです。

以前、Elsevier から紹介された英語サイトの校正サービスを使ったこともあるのですが、最低限のやり取りで終わってしまって・・・。内容に不満はなく別に問題無かったのですが、もし何かあった時に相手にしてもらえなかったら嫌だなーという不安感が残りました。

以降は日本の会社にしかお願いしていないため、前提として今回の選定条件に入っています。

各領域の専門家がいる

その分野の専門家でないと適切な校正・校閲はできないと思うので、各分野の専門家がいるところに限定しています。

また、英語のプロがいる英文校正会社は無数にありますが、論文の常識がある人にお願いしたいため、論文を専門に扱っているところしか考慮していません。

校正者数が多い

希望の納期で対応してもらうためと、専門分野の担当者を確実に付けてもらうために、校正者数が多いことも条件に入れています。

ウェブで校正会社を探すと個人規模のサービスもよく見ますが、専門分野に偏りがあったり、人数が足りなくて納期に影響したりするのは嫌なので、校正者数が多く安定しているところを対象にしました。

3~4万円程度で収まるプランがある

1ワード7円くらいが希望です。

論文専門のおすすめ英文校正会社

特定の分野限定の校正会社は他にもありますが、対応領域の広い2社をピックアップしました。どちらを選んでも品質や使い勝手に問題は無いと思います。

  • エディテージ
  • エナゴ

概要

スクロールできます
エディテージ
カクタス・コミュニケーションズ
エナゴ
クリムゾンインタラクティブ・ジャパン
専門分野医学・医療、生命科学、物理化学・工学、
人文社会学、ビジネス・経済
医歯薬学・生物学・物理、
工学・経済学・人文科学
強み2名の校正者
専門分野の経験を持つ校正者が担当
2名の校正者
分野の一致する専門家が担当
英語校正
(お手頃)
スタンダード英文校正
1単語6円
(納期4営業日)
※1年以内の再校正60%割引(1回)
ノーマル英文校正
1単語6円
(納期4日)
※1年以内であれば50%割引で再校正可
英語校正+α
(贅沢)
プレミアム英文校正
1単語11円
(納期4日の場合)
アドバンス英文校正
1単語10.5円
(納期4日の場合)
英語校正+α
(超贅沢)
トップジャーナル英文校正
1単語27.2円
(納期4日の場合)
トップインパクト英文校正
1単語30円
(納期4日の場合)
支払い方法現金振込、オンライン決済
※公費対応
銀行振込、クレジットカード
※公費対応
  • 料金は目安です。納期により変動します。各社、納期はもっと短い日数から遅いものまで選べます。
  • 2022年1月末調べ

エディテージエナゴも大手で安心かつサービスも充実しておりおすすめです。プランもほとんど同じです。

両社とも、言語チェックを目的とする基本の英文校正の他に、論文全体の論理や内容にまで踏み込んでコメントしてくれる「贅沢プラン」を備えています。また、ジャーナルの投稿規定に則したフォーマット調整をしてくれるサービスもあります。

ちなみに私は手厚いサービスは要らないのでシンプルな(一番低価格な)校正プランしか使ったことがありませんが、今まで何の不都合も感じたことはありません。このレベルのプランでも、可読性・判読性の観点からの修正・コメントはあります

通常の「英文校正」が目的なら、お手頃プランで十分だと思います。

エディテージ

私はここを一番利用しています。広告が激しくて怪しそうと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、サービス内容に大きな不満はありませんので、安心して使っていただいていいと思います。

キャンペーンも頻繁にやっていて、「〇% off」みたいなクーポンコードがよく届きます。

いいところ

利点は、見積もりから納品・請求までサイト上(または自動配信メール)で進むため、楽なところです。いちいちお願いやお礼のメールを送ったりする必要が無く、基本的にクリックだけで済みます。

また、マイページ上で過去案件・現在進行中の案件の進捗・履歴が見られるので、過去案件の修正が発生した時なども手続きが楽です。

気になるところ

サイトやサービスのアップデートが頻回にあります。何カ月ぶりかに使うと「前回とちょっと違う…」なんてのは頻繁にあります。それで困ることはほぼ無いですし、改良であればいいことだとは思うのですが、変化が嫌いな人はちょっと合わないかもしれません。

好みもありますが、校正の質は校正者によって違うなとは感じます。ただし、経験上これはどの校正会社でも同じです。

私の経験では満足の方が圧倒的に多いのですが、残念だったことが無かった訳ではありません。でも、そういう時はカスタマーサービスに連絡すればやり直しなど色々対応してくれますので、総合的なサービスの満足度は高いです。

プラン選び

文章チェックという意味での「英文校正」が目的なら「スタンダード英文校正」で十分です。

内容に踏み込んでコメントが欲しい、全体の流れや一貫性も見て欲しいなど、「第三者レビュー」的なものが欲しい方は、上位プランの「プレミアム英文校正」も候補に入るかなと思います。納期を選べば値段も許容範囲内に収まると思います。

プランごとの内容・価格の違いは公式サイトの一覧が分かりやすいので、こちらをご覧ください。(※エディテージは改良が早くてすぐ情報が変わりそうなので、公式でご確認ください)

エナゴ

プランやサービスの内容的に、エディテージとの差は感じません。私はエディテージをよく使っていますが、「前と同じところを次も使う」という単純な連鎖が続いているだけで、「エナゴ < エディテージ」という確固たる理由があってそうしている訳ではありません。

まずは2社使ってみて、感覚的に気に入った方をメインで使っていくというくらいの選び方でいいような気がします。サービスや料金内容も本当に似ていて、大きな差はありません。

むしろ校正者個人のスタイルや好みの問題の方が大きいです。回を重ねるごとに、「この校正者は良かった」「この人は次から避けてほしい」などとリクエストしていく方が失敗を減らす上では重要だと思います。

ちなみに、エナゴは論文の文体に特化したAI英文校正ツール「Trinka」を提供しています。人による英文校正の代替にはなりませんが、基本的に無料で使えますので興味があれば使ってみてください。

プラン選び

エナゴにも、通常の「ノーマル英文校正」のプランの他に、内容まで踏み込んでチェックしてもらえる上位プランの「アドバンス英文校正」があります。

全体の構成・展開に自信がない場合などは後者を検討してもいいかもしれませんが、ほとんどの方は「ノーマル英文校正」で十分だと思います。

「内容は別に気にしてもらわなくて結構」、「文法ミス、可読性、判読性をチェックして欲しい」、「逆にこの段階で不必要に修正しないでくれ」という感じの方は迷わず「ノーマル」を選びましょう。

各プランの違いは、公式サイトの比較表をご覧ください。

おわりに

各会社の特長と個人的な使用感を踏まえ、英語論文の校正におすすめな会社2社を紹介しました。

どちらも大差は無いため、一度使ってみてお好きな方をメインにするとよいかと思います。

校正会社選びの参考にしていただければ幸いです。

【おまけ】AI 英文チェックツール

投稿論文の場合は専門の校正会社に英文校正を依頼すべきです。でも、外部に公表しないものや作成過程でチェックしたい程度の校正であればAIで十分だと思います。

科学論文であればエナゴが開発した「Trinka」が使えますよ(無料)。

科学論文専用ではなくもう少し汎用性の高いものがよければ、Grammarly がおすすめです。

AI 英文チェックツール、まだ使ったことが無い方はぜひお試しください。英語に悩む時間が減るため作業効率が上がります。

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